予防や治療に対しての考え方
愛する家族とできるだけ長くいたいから、”予防医学”で、健康で幸せな毎日を

当院は、地域の皆様のホームドクターを目指し、日々診療を行っています。
平成14年の開院以来、たくさんの動物さん、飼い主様との出会いがありました。
もっと早く気づいていれば…
きちんと予防していれば…
そんな後悔で失った悲しみを助長しないために、私たちに“今”できることをしなければとの思いで、現在“予防医学”に取り組んでいます。
具体的には、「予防ワクチンの接種」と「定期的な健康診断」の実施です。病気はどんなに注意をしていても、避けられないものであるのも事実です。だからこそ、できるだけそのリスクを取り除いてあげるために、ワクチン接種や健康診断は、最低限必要なことだと考えています。
私たちは、少し口うるさいホームドクターかもしれません。
それでも、できることを怠りたくないのです。
大切な家族の命を守るために、幸せな生活をできるだけ長く続けていくために。
定期的な健康診断

当院では、春と秋に血液検査による定期的な健康診断をおすすめしています。
7歳以下の子は1年に1回、フィラリア健診のときに合わせて、7歳以上の子はできれば1年に2回行うといいでしょう。
動物さんたちは、1年に4歳、年を取ります。半年経てば2歳年を取る計算になります。そう考えれば、7歳以上のシニアの子たちにとって、半年に一度の健診は決して多くはないのです。
検査結果は、1週間ほどで出ます。その結果により、異常の可能性が疑われる場合や再検査が必要な場合は、当院からお電話をいたします。
また春の健康診断は、フィラリア予防とのセットメニューもご用意しております。
健康診断メニュー
- 標準
生化学検査17項目+血球数測定 - オプション
1) 甲状腺(1~3項目)
2) 副腎(1~2項目)
3) 糖化アルブミン
4) 炎症反応
5) 総胆汁酸
6) 肝臓アミノ酸分析
7) 白血病、エイズウイルス
8) 電解質
料金
当院へ直接お問い合わせください。
遺伝子血液検査

近年、犬の遺伝子性疾患の新たな解析手法が開発され、今まで解析が困難であった遺伝子解析も可能となってきました。
これらの検査により、遺伝病の検出や、特定の薬に対する毒性を持っているかなども検出できるようになりました。
これにより、遺伝病発症の心構えや予防、危険性などを事前に知ることができます。ぜひ、ご相談くださいませ。
また、猫も検査ができます。
検査可能な犬種
- アイリッシュセッター
- ウェルッシュ・コーギー・カーディガン
- トイ&ミニチュアプードル
- ミニチュアダックス(ロングヘアード)
- ジャーマン・ショートヘア・ポインター
- スコティッシュテリア
- ボーダーコリー
- イングリッシュセッター
- シェットランドシープドック
- オーストラリアンシェパード
- コリー
- イングリッシュ&ジャーマンシェパード
「ペットドック」について

当院では、複数の検査を一度に行う、『ペットドック』を行っています。
予約制となりますので、実施ご希望日の3日前までにご連絡ください。
受診するコースも、事前にご相談の上、決めていただきます。
全コースとも日帰りで、午前中の診療時間にご来院いただき、午後の診療時間にお帰りいただけます。1年に1度の受診をおすすめしています。
検査の流れ例
- 1事前準備
- ウンチ、おしっこの採取、また当日午前0時から絶食を行います。
- 2問診
- 現在の体調や病歴、食餌の内容などをお聞きします。
- 3身体検査
- 視診、触診、聴診などで全身をくまなくチェックします。
- 4尿検査
- 腎臓病、糖尿病、肝臓病、膀胱炎などを調べます。
- 5便検査
- 寄生虫の有無、腸内細菌が炎症、出血などを調べます。
- 6血液一般検査
- 貧血、炎症、血小板の異常などを調べます。
- 7血液生化学検査
- 血液中の生化学物質の数値から、肝臓病、腎臓病、糖尿病、内分泌疾患などの病気を見つけます。
- 8レントゲン検査
- 胸部と腹部を撮影し、肺、心臓、肝臓、腎臓などの臓器の形や大きさの異常、腫瘍の有無などを調べます。
- 9超音波検査
- レントゲン撮影では判断しにくい、臓器内部の構造や動き方などを調べます。
- 10検査結果の報告
定期的な歯・口腔ケア

人間と同じように、動物さんも「歯が命!」です。咬むことができなくなると、食べたものが消化できず栄養不良になったり、もっとひどくなると食事も取れなくなったりしてしまいます。またそうなる前に、お口が臭くなり、スキンシップが取りづらくなります。
愛するワンちゃんやネコちゃんがいつまでも元気でいるために、お口の健康を守る「歯・口腔ケア」は非常に大切です。
歯石の治療はこちらから
ペットを飼うことの心構え
最期を看取る覚悟

動物さんを家族として迎え入れる時、私たちには「最期を看取る責任があること」をしっかりと覚悟してください。人間の事情で「しょうがない」と責任を放棄することはできません。どんなことであっても、それは人間の勝手な言い分です。
現在独身の方は「結婚したらどうするか」、若いご夫婦なら「自分たちの子どもができたら」「子どもが動物アレルギーだったら」、ご年配で一人暮らしの方なら「自分が入院することになったらどうするか」など、しっかりと考えておくのが、飼い主としての責任であり、覚悟です。
「様子がへん」に気付く
動物さんたちは、「お腹が痛い」「気持ちが悪い」など、自分の体調について言葉で説明することができません。だから私たちが、普段からよく動物さんたちを観察し、ちょっとした体調の変化にも気づいてあげられるようでなければなりません。
予防のためのワクチン接種、定期的な健康診断も、「様子がへん」を見過ごさないために、とても大切なことです。
病気にならないように私たちにできること
一番は、太らせないことです。痩せすぎもいけません。食事の管理を徹底してあげてください。適度な運動もさせてあげられれば、健康維持ができ、長生きできるでしょう。
また、清潔に保ってあげることも大切です。月に1度のシャンプーは皮膚病予防にもなりますし、日常的な歯磨きができれば、口腔内を健康に保てて、若々しくいられます。








