ホリスティック医療

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    Dr理恵のお話 『乳酸菌について PART2』

    Dr理恵のお話 乳酸菌について PART2                No.37 2022.9.9.

    以前(2013年7月)Dr理恵のお話し(https://maria-ah.com/blog/holistic/3822)で乳酸菌と癌についてのお話をしました。今回はその乳酸菌のお話のアップデートしたお話をしたいと思います。長文頑張って読んで下さい(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑

    前回は癌と闘おうシリーズでしたので癌と関連付けての説明が多かったと思いますが、今回はオールラウンドにお話ししたいと思います。

    そもそもとは乳酸菌は、糖を代謝して多量の乳酸を作るグラム陽性細菌の総称です。

    そして自然界の乳酸菌は大きく分けて「動物性乳酸菌」と「植物性乳酸菌」に分けられます。(科学的に考えると、乳酸菌を「植物性」と「動物性」に二分する考えは正しいとは言えませんが便宜上二分してお話しします)

    植物性乳酸菌は漬物や醤油・みそなど植物からつくられた食品に含まれています。特徴としては、いろいろな細菌と共生し過酷な環境で生存している菌だけあって腸まで生きたまま届き、胃酸にも負けにくいです。生きた乳酸菌は、なんと死滅した乳酸菌の10倍の整腸効果があるとわれ、腸内の悪玉菌を減らして腸内環境を整え、善玉菌を増やします。ただし、生きて腸まで届いたとしても、体外から摂取した乳酸菌は、腸に届いた後は死んで排出されてしまいます。そのまま定着はしてくれないので継続的に摂取することが大切です。

    一方、動物性乳酸菌はチーズやヨーグルトなど、動物を由来する食品に含まれています。食物性乳酸菌の代表格はビフィズス菌です(代謝物の50%以上が乳酸であることを乳酸菌の定義にしている場合があります。ビフィズス菌は酢酸も作るため、その基準の場合は、ビフィズス菌を乳酸菌とはみなさない場合もありますが・・・)。動物性乳酸菌のエサは動物の乳の乳糖です。酸や熱に弱く、安定した環境でしか生息できませんが一旦腸に届くと長く定着します。一緒に食物繊維やオリゴ糖やラクトフェリンなどを摂取すると腸の中に定着した動物性乳酸菌を増やせます。とは言っても植物性か動物性かと言っているのは、乳酸菌を育てる「えさ」が植物性か、動物性かを指しているのにすぎないのです。つまり、乳酸菌そのものの性質は、えさが植物性でも、動物性でも違いはなくどちらも大切で、効能は菌種によります。ただ、ビフィズス菌と乳酸菌は若干異なり、大腸の菌(99.9%がビフィズス菌)と小腸の菌の効能も若干異なります。

     大腸は体の中で最も多く細菌がすんでいる場所です。善玉菌が減ると悪玉菌が優勢になり大腸環境が乱れるのはご存知の通り、悪玉菌が優勢だと腸内に有害物質が増え、腸の免疫力も低下し、腸壁の細胞がダメージを受けます。そしてお腹の調子だけでなく、体全体の健康に影響が出てしまうこともあるため、大腸の健康を保つことはとても大事です。乳酸菌が乳酸を作るのに対し、ビフィズス菌は大腸のなかで乳酸に加えて酢酸を作ります。この酢酸に強い殺菌力があり、大腸菌などの悪玉菌の繁殖を抑えたり、大腸の粘膜を保護したり、腸内環境を整え、悪玉菌が有毒物質を作り出すのを防ぎます。

    一方、小腸を活躍の場としている乳酸菌は、乳酸を作り、腸内環境を酸性に保ちます。酸性になることで腸の運動がうながされます。酸の刺激で大腸のぜん動運動を活発にするビフィズス菌と同様、乳酸菌も便通改善効果があるというわけです。また乳酸菌を摂取することで、大腸内にもともといるビフィズス菌が増えやすい環境に整えてくれます。ただ、そのビフィズス菌と乳酸菌、上記説明通り、腸までなかなか生きて届きません。でも、死んでも役に立つのが乳酸菌の驚くところ。死骸が腸内で他の善玉菌のエサになり善玉菌優位にするために加勢してくたり、免疫力をアップさせるために働いてくれるのです。その死骸を死菌と言い、殺菌処理された乳酸菌も当てはまります。死菌には悪玉菌が好む未消化の動物性タンパク質や変質した脂質を吸い取り、便として体外に排出する働きもあります。つまり、エサの供給ルートを断ち「兵糧攻め」にすることで、結果的に悪玉菌の勢力を弱めていくわけです。さらに、腸壁に刺激を与えて、免疫細胞の分泌を促進し、免疫力を高めます。免疫がアップすることによって、外部から侵入した細菌やウイルスと戦う力が強化され、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりにくくする効果もあります。

    ここで、乳酸菌、ビフィズス菌の効果を具体的に少しまとめてみます。ご存じのことから、初耳のことまで様々だと思いますので、ご一読ください。

    • 便秘の予防と解消

    食事や加齢、ストレスなどで腸内フローラのバランスが崩れる(腸内の悪玉菌が増える)と、悪玉菌がつくりだす有害物質も増え、便秘や肌荒れ、アレルギーなど、さまざまな影響があらわれます。理想的な腸内フローラの割合は、善玉菌2割:日和見菌7割:悪玉菌1割。悪玉菌がゼロになればよいかというと、そうではありません。悪玉菌は最近では体にとって悪い働きだけをするだけではないことも判明してきています。 乳酸菌は、炭水化物やブドウ糖などを分解して乳酸をつくり、腸内環境を酸性に保ってくれます。実は、この腸内を酸性にすることが便秘改善のポイントのひとつです! 腸内環境を酸性に保つことで大腸に刺激を与え、腸のぜん動運動を活性化させてくれるのです。ビフィズス菌は糖を分解することにより酢酸や乳酸を産生することができます。酢酸や乳酸は酸ですので、ビフィズス菌がこれらの酸を産生すると大腸内のpHが下がる(酸性側になる)ことになります。このpHの下がり幅はビフィズス菌の数によるのですが、ある一定以上pHを下げることができると悪玉菌が増殖できなくなります。悪玉菌が増えるとガスを産生したり、下痢や便秘が起きたりすることがありますので、悪玉菌を増殖させないということが整腸に繋がる訳です。ちなみにこの整腸作用を目的として、医薬品としても国に承認されているビフィズス菌製剤はたくさんあります。

    • 免疫力の向上・アレルギー改善・感染防御

    乳酸菌が減って腸が元気でなくなると、免疫力が下がり病気や便秘、アレルギーなどさまざまな悪影響があらわれてきます。 小腸には体内の免疫細胞の約60%が集中し、さらに、免疫システムの要であるTh1細胞とTh2細胞がバランスを保つことで、全身の健康を支えています。 腸内で悪玉菌が増えると液性免疫(Th2)が優位になります。 Th2が暴走するとアレルギー症状が引き起こされてしまいます。乳酸菌で腸内環境を整えれば、Th2の暴走を抑えられ、アレルギーの辛い症状を抑えられることができます。ビフィズス菌の作り出す酢酸を使って、酪酸菌(らくさんきん)という善玉菌が「酪酸」を作ることがあります。酪酸も体によい物質で、免疫の調節などを行ってくれます。さらに酢酸や乳酸に反応して、別の腸内細菌が「ポリアミン」という物質を作ります。ポリアミンも体によい物質で、炎症を抑えたりアトピーの症状を軽くしたりしてくれます。また乳酸菌やビフィズス菌には、皮膚に適度な潤いを保つ効果もあることも確認されました。また、ビフィズス菌にも、ヒトの免疫力を上げる働きがあります。これには複数のメカニズムが関わっていると考えられていますが、身体全体の免疫系細胞の機能を上昇させることが明らかになっています。

    • 生活習慣病予防・ダイエット・コレステロール低下

    血糖値の上昇を抑えたり乳酸菌がつくりだすラクトトリペプチドには、体内の余分なナトリウムを排出させるカリウムが含まれており、血圧を下げる効果も認められています。また、ある試験では、乳酸菌には血中コレステロール値の上昇を抑制する作用があるという結果もでています。ビフィズス菌も血中のコレステロールを下げることにより、心臓血管疾患の発症頻度も下げるようです。これは腸内での脂肪の代謝・分解に関係していると考えられています。また、ラットやマウスでの研究結果ですが、ビフィズス菌が高脂肪食による肥満を抑えることが分かっています。腸内でビフィズス菌が脂肪をうまく分解してくれているためと考えられています。乳酸菌やビフィズス菌によって腸内環境を整えることが、太りにくい体質作りのカギとなります。

    • 感染防御

    ビフィズス菌は、ヒトの免疫力を上げる働きがあります。これには複数のメカニズムが関わっていると考えられていますが、身体全体の免疫系細胞の機能を上昇させることが明らかになっています。ビフィズス菌を毎日摂取することにより、複数の種類のウイルスに対する感染力が上がりかかりにくくなる、肺炎になる頻度を下げる、などが臨床試験で示されています。大腸にいるビフィズス菌が全身の感染症まで予防してくれなんてびっくりです。

    • 口腔環境の改善

    乳酸菌は、歯周病を予防したり虫歯を防いだりする効果も認められています。 歯周病の進行を防ぐには、口の中の善玉菌である乳酸菌を増やすのが有効であることが、いろいろな実験で証明されています。(後述 デンタルバイオ)

    • ストレス緩和

    ストレスがたまると腸の動きが悪くなり悪玉菌が増え、免疫力が低下します。 また唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの増加が抑制されることも確認されました。腸はリラックス状態で働きますから、乳酸菌によってストレスを軽減できれば、それによってさらに腸の働きがアップします。 まさに腸と脳は相関関係にあるといえるでしょう。また、不安や落ち込んだ状態にビフィズス菌の摂取が良い効果を与えることが示されています。このメカニズムは分かってはいませんが、ビフィズス菌には気分を落ち着かせてくれる作用があるようです。大腸の中にいるビフィズス菌が、メンタルにまで影響するとは不思議なものですよね

     と、いろいろ述べてきましたが、乳酸菌がすべての症状に効果があるわけでなく、それぞれの乳酸菌に自分の「得意分野」があるのです。例えば整腸作用/乳酸菌シロタ株、乳酸菌ラブレ菌、インフルエンザの発症予防効果/1073R-1乳酸菌、免疫力アップ/乳酸菌ラブレ菌など。今はインターネットで簡単に調べることもできるので、ぜひ気になる菌があればお調べいただき、生き生きとした生活がおくれることを願います。

    【当院使用の乳酸菌】

    マイトマックススーパー マイトマックス・スーパー | 共立製薬株式会社 (kyoritsuseiyaku.co.jp)

    マイトマックスはペディオコッカス菌製品で、植物由来のタフな性質です。胃酸に対する耐性もあるため、生きたまま腸に届き、腸内環境の健康維持に適しています。腸内環境改善効果が特に高いと確認されています。

    ペディオコッカスの特徴として、酸素への曝露や高温、高酸性環境下においての抵抗性が挙げられます。これらのことにより、胃酸によって死滅せずに消化管に届いて最大限の効果を発揮することができます。さらに、コクシジウムなどの寄生虫感染症やClostridium difficile感染に対する免疫反応を高めることも証明されていますので、当院ではこの寄生虫感染が発見できたら必ずマイトマックスを処方いたします。
    これらの特徴から、ペディオコッカスの報告されている効果としては、

    • ストレス性消化器疾患軽減効果
    • 急性消化器疾患の犬に対しての抗生物質投与による副作用の緩和
    • 慢性消化器疾患に対する抗炎症薬や免疫調節薬などの医薬品を減量し、副作用を軽減する
    • 免疫介在性溶血性貧血に対する抗炎症薬や免疫調節薬などの医薬品を減量し、副作用を軽減する
    • 慢性腎臓病患者において食欲と体重維持の助けとなる

    などがあります。今後、多くの慢性疾患例に対する使用が進むことで、より多くの効果が明らかにされることが期待されています。

    Bifi-S 犬・猫用 整腸サプリメントなら(株)ビフィ・ワン – 動物用整腸サプリメントBifi-S 動物由来ビフィズス菌 Bifi-ONE

    Bifi-Sは健康なワンちゃんのお腹から抽出された腸内常在ビフィズス菌(ビフィドバクテリウムシュードロングム菌)です。ビフィズス菌の効果は上記説明通りですが、このビフィズス菌はワンちゃん、猫さんはもちろんのこと、豚、牛さんでの腸内細菌叢の正常化に対する有効性も認められています。

    アニマルズキング

    アニマルズキングには、1袋中量の乳酸球菌(EF-621K菌)が培養、乾燥、濃縮されて入っています。(本品1袋あたり乳酸球菌(EF-621K菌)が約8,000億含まれています。)EF-621K株は白血球を活性化するパワーが強い乳酸菌で、サイトカインTNFの産生量も多い菌です。その中でも特に元気のよい菌を選びTNF活性を調べ、合格した菌だけを製品化しています。さらに死菌であるため一度に大量の乳酸菌を取れることができるのが特徴です。EF-621K株は、加熱して死菌にしても乳酸球菌の働く力には全く変わりありません。(免疫を活性化させる物質は菌体の外側の細胞壁に存在している成分のため、生菌でも死菌でも同じ働きです。)

    ユーグレナのちから

    ユーグレナの力は主にユーグレナ(後日述べます)を摂取するためのサプリメントですが、有胞性乳酸菌(※)が含まれています。このユーグレナエキスが乳酸菌の働きを活性化させることが確認されました(試験管での試験)。よってユーグレナと乳酸菌の摂取は両方にとってウィンウィンの関係なのです。

    ※有胞子性乳酸菌の学名は、 Bacillus coagulans です。 バチルス属なので芽胞を作ります。芽胞をつくるので、乳酸菌なのに熱に強く、酸にも強い、酸素に強い、乾燥に強い、小腸に多い胆汁酸でも死なないなど、とても強い菌です。さらに酸素のない腸内では、エネルギーを作る方法を変えて乳酸発酵できる通性嫌気性菌です。

    発酵ハーブふりかけ(3種)  醗酵のチカラで育てる鳥取のちっちゃなハーブ農園 (ainafarm.com)

    上記ハーブは3種のハーブとRice Bran(米ぬか)をブレンドしたふりかけで乳酸菌ではありませんが、ここに入れさせていただきます。このハーブは“生”でも栄養価の高いハーブをさらに醗酵させたエキスを配合したアミノ酸たっぷりの健康食材です。

    Holly Basil (ホーリーバジル)体質を改善し自然治癒力を高める“万能薬”と称されるハーブ

    Moringa (モリンガ)栄養価たっぷり!“森の母乳”と名高いハーブ

    Fennel (フェンネル)利尿作用や消炎効果もあり、咳止めとしても利用されるハーブ

    この発酵ハーブを摂取前、摂取後の便を「次世代シークエンサー」という遺伝子検査により調べてみると、乳酸菌の増加⇒ラクトバチルス菌、酪酸を作りだす菌(酪酸産生菌)の増加⇒クロストリジウムブチリカム菌、が確認できました。(クロストリジウム属は一般的に悪玉菌ですが、クロストリジウム ブチリカム菌は善玉菌です)。酪酸は腸管粘膜の傷を修復する(炎症を抑える)作用があります。酪酸がないと大腸は正常に機能しません。 大腸を動かす最大のエネルギー源でもある「酪酸」には、「制御性T細胞(Treg)」を増やし、免疫機能のバランスを調整するという働きがあります。この検査の結果、下図のようなことが体の中 で起こっていると思われます。「醗酵ハーブふりかけ」を食べる⇒ 腸内で酪酸を作り出す酪酸産生菌が増える⇒酪酸が増え、炎症を抑える細胞 制御性T細胞(Treg)が増える ⇒制御性T細胞(Treg)が 腸の炎症を抑える⇒ 症状が改善する。

    さらにこのハーブは“健康維持”に欠かせない「アミノ酸」を含んでいます。アミノ酸についてはまた別の機会でお話ししたいと思いますが、わんちゃん&ねこちゃんは、食事から摂るたんぱく質の30~35%も「皮膚や被毛」の健康維持に消費するといわれています。特に、食事から摂るしかない「必須アミノ酸」は“ずっと元気”でいるための栄養素です。また、BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)もは肝臓のために積極的に摂取したい栄養素で、筋肉の衰え(老化)予防にも期待できます。

    さらに、さらに、このハーブは食物繊維が豊富で、食物繊維は消化酵素によって分解されず、そのまま大腸へ運ばれます。そして、便を形づくる作用の他にも、大腸にいる微生物が「醗酵」を促し有用菌を創り出します。又、わんちゃんねこさんは人間と違い穀物の消化酵素がほぼありません。米ぬかは身体によい反面、消化への負担が懸念されます。そのため、わんちゃんたちでも消化しやすいように、ハーブ醗酵液であえて米ぬかを醗酵させて製造しています。

    デンタルBIO デンタルバイオ | 共立製薬株式会社 (kyoritsuseiyaku.co.jp)

    デンタルバイオは口腔内善玉菌(Streptococcus salivarius K12、Streptococcus salivarius M18)が配合されています。デンタルバイオを摂取すると、 口の中の悪い菌を攻撃して、善玉菌を増やしてくれるので、口臭を抑えたり歯周病予防に効果 があります。

    K12株は有害菌の増殖を抑制する静菌性ペプチドSalvaricinA2と、死滅効果のあるSalvaricinBを同時に産生することで、歯周病菌の増殖を抑制したり、口臭を減らすことが確認されています。また、その後、免疫調節作用や炎症軽減効果もあることが確認されました。K12株は、ヒトの口腔から分離された菌ですが、歯周病への対処が必要なわんちゃんねこさんに対して投与した場合でも、歯周病の発生が顕著に抑制されるという結果が示されたのです。歯茎に塗ったり、舐めさせることで口の中にデンタルバイオが入ります。そして飲み込む迄の間に唾液(水分)と接触することでK12株が活性化します。この反応を毎日継続することで徐々に、口腔内に善玉菌が増殖していきます。増殖することで上述したペプチドが増えて行き、悪玉菌が徐々に減ることで口臭が軽減するという流れになります。

    また近年、Streptococcus salivarius M18株の開発に成功しました。M18株は、多くのバクテリオシンを産生するため、悪玉菌に対して強い抗菌作用を示すことがわかりました。K12株に加えて、M18株も同時に摂取することで、口腔内の炎症の発生を抑制する可能性も発見され、口腔内の悪玉菌の抑制を行うばかりでなく、免疫的調節作用により、過剰な炎症の発生も抑制し、歯肉炎に対しての抑制効果も期待できます。

    ペットアイジージー(Pet IgG)https://maria-ah.com/blog/holistic/3946

    乳酸菌ではないですが機能性免疫ミルクです。読んでみてください。

    コールワン CALL ONE (callone-oto.com)

    コールワンは、その子その子(“うちの子“)の便で腸内フローラを検査し、細菌の保有状況を多様性・乳酸菌・ 酪酸菌・ビフィズス菌の4指標で評価し、 “うちの子“のお腹に不足しているものを ピンポイントに補うレシピでお作りするフルオーダーメイド健康フードです。腸内フローラ検査の結果を基に、ふさわしい栄養素を検証し、年齢、体重などを考慮しながら、個々に必要な成分を特別配合して作られます。信頼のある原材料を厳選し、栄養バランス良く配合しています。

    2022.09.11

  • dr

    Dr理恵のお話 『糖鎖って何』

    DR理恵のお話 『糖鎖って何』   No.36 2022.9.9(まさかの8年8か月ぶりの執筆!)

    何年か前に五十路となり、日々疲れを感じている今日この頃、サプリメントについて考えるきっかけとなる出来事がありました。(いらないサプリメントを大量に出されたという悪意のある書き込み・・・10日分のサプリで・・・。病気を見つけ治療も成功させたのにトホホです)

    そこで、当院のサプリメント処方の位置づけをはっきりさせようと指標を作りましたhttps://maria-ah.com/blog/7341。一度目を通していただきたいと思います。

    思い返せば、サプリを積極的に使い始めたのは、うちのメルモ(うちの子が癌になりましたhttps://maria-ah.com/blog/merumo/3820参照)が鼻腔腺癌という癌を患い、放射線以外に何かできることはないかと探したことがきっかけ。実践してみた結果、核酸(https://maria-ah.com/blog/dr/9863)にたどり着き、効果に驚き、(2006年ごろのことなので、今ほどサプリの種類も研究も進んでいなかった)その他、アガリクス、高濃度ビタミン点滴(癌の免疫療法)などの力も借りて、メルモは大学の先放射線科の先生が驚くほど頑張り、1kgちょっとの小さな体で、7歳で発症してから6年間も生き抜いてくれました。そんな経験から、患者様にもぜひお勧めしたいとサプリの知識を深めてまいりました。当時若かった私は自身が積極的使うことはなかったのですが、今では年齢的に嚥下も悪くなっている中、少し苦痛なほどのサプリで生き延びています。

    そして、今回のサプリ処方の指標つくりと相重なり、アニミューンという動物さん用の糖鎖サプリと出会いました。実は私、30そこそこの頃糖鎖を一時服用しており、ある程度の知識はあったのですが、あのころはまだ若く、メルモも元気で、そこそこ根も張る糖鎖を続ける理由があまりなく、忘れていってしまった感じでした。それから二十年以上も時がたち、様々な研究も進み、再度糖鎖について学び直したので皆様にお話ししたいと思います。その他、核酸(

    )、乳酸菌などのお話(https://maria-ah.com/news/7419https://maria-ah.com/blog/holistic/3822)も良ければ目を通してください。

    糖鎖について

    糖鎖とは、各細胞の表面についている鎖状の物質で、8種類の単糖が結合によってつながった化合物の総称です。 その糖鎖の材料となるそれらの単糖を総称して糖鎖栄養素と呼びます。糖鎖栄養素であるグルコース(ブドウ糖)とガラクトース(乳糖)は、食品から摂取が容易ですが、それ以外の6種類の単糖(マンノース、フコース、キシロース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン、N-アセチルノイラミン酸)は食事からの摂取がむずかしく肝臓によって生成されています(唯一、「N-アセチルグルコサミン」「N-アセチルガラクトサミン」「N-アセチルノイラミン酸」をすべて含み、合計6種類の糖鎖栄養素を含む補給源が、「燕の巣」です。また母乳には糖鎖栄養素が多く含まれています)。そして、糖鎖栄養素が各細胞内のたんぱく質や脂質と結合して糖鎖を作っています。

    糖鎖は核酸、たんぱく質に次いで「第三の生体物質:生物の体内に存在する化学物質の総称で、生体を構成する基本材料」ともいわれている物質です。そして細胞の表面でアンテナの役割を果たしていて、隣接する細胞に情報の受け渡しや、不調,傷ついた細胞を感知し、細胞を生まれ変わらせたりします。また、細胞の表面を覆い、分解や熱から細胞やたんぱく質を守る作用も持つため、細胞の健康を維持する効果もあります。さらに糖鎖は近づいてきた異物(細菌,ウィルスなど)を感知でき、侵入してきたそれらの情報を正確に免疫細胞へ伝達し、免疫機能を向上させる役割も担っています。

    糖鎖栄養素が不足すると、不完全な糖鎖が生成され、上記の働きを行うことができなくなり体にあらゆる不調が生じます。(血液型も赤血球の表面にある糖鎖によって決められています。)(人での研究では糖鎖異常が見られる主な病気に、関節リウマチ、癌、アルツハイマーなどがあります。)

    糖鎖の構造や種類は生物間で微妙に違っているため、その生物種でわかったことが他では当てはまらないことも少なくないそうです。この点でも糖鎖の正しい理解はあらゆる生物研究を行う際には絶対に避けては通れないと言えます。また、細胞が老化してくると細胞表面の糖鎖の糖の種類が変化することもわかってきています。ただし、糖鎖自体の意義や詳細な役割はまだ色々なことが解明されてくる可能性が非常に高いとも言えますので楽しみです。

    下記【1】,【2】,【3】参照

    【1】ピロリ菌感染マウスに、糖鎖を摂取させたところ、ナチュラルキラー(NK)細胞が増加し、糞便中のビフィズス菌の増加が見られたことから、糖鎖は免疫力向上作用を持つほか、腸内環境を整える働きがあると考えられています

    【2】免疫関連物質IFN-γおよびIL-βを活性化することにより、病原菌チフス菌に対する抗菌作用を示したことから、糖鎖は免疫力向上作用ならびに抗菌作用をもつと考えられています。

    【3】慢性疲労患者に糖鎖栄養素を摂取させたところ、糖タンパク質や免疫細胞NK細胞が活性化したことから、糖鎖が免疫力向上効果を持つと考えられています。

    さて、次、糖鎖を健康にする方法をお話ししたいと思います。

    まずは、①肝臓で糖鎖栄養素を作る

    通常は、食事から十分に摂ることができるグルコースやガラクトースを素にして無数の酵素やビタミン、ミネラル、多大なエネルギーと時間を消費し、かなり複雑な15工程を経て肝臓で残りの6種類の糖鎖栄養素を作ります。しかし、現代生活ではさまざまな生理機能によって肝臓が疲れ、糖鎖栄養素を作る力が低下しています。

    次に②外から糖鎖栄養素を補給する

    上記の通り肝臓で十分に糖鎖栄養素を作れないのであれば、糖鎖栄養素を外から補給する必要があります。しかし、現代の食事では糖鎖栄養素はほとんど補えないため、それらを含む食品を工夫して食べる必要があります

    その次に作った糖鎖を③活性酸素から守る

    活性酸素が最初に攻撃する場所は糖鎖なので、抗酸化により糖鎖を守ることが体を守れることに繋がります。

    そして作った糖鎖の④働きを高める

    糖鎖の形だけでなくきちんと働かせるために必須栄養素が不可欠です。糖鎖をよりよく作るために補酵素であるCoQ10や、より働きをよくするためにレクチン(タンパク質)、ビタミンA・C・Eなどが必要です。

    まとめますと、糖鎖栄養素は細胞の糖鎖をきちんと作るための栄養素です。細胞の糖鎖が正常になれば、健康は自分自身が作っていきます。糖鎖は糖鎖栄養素でしか作られないため、どんなにすばらしい健康食品、薬、栄養素、有用成分を摂っても糖鎖栄養素の代わりは一切できません。逆に、どんなにすばらしい健康食品や薬、栄養素、有用成分も、それが体内に入り、有効活用されるかどうかは「糖鎖」次第です。

    細胞は毎日生まれ変わっています。そのため、いつまでも健康でいるためには、毎日生まれ変わる細胞の糖鎖を毎日きちんと作り続ける必要があります。

    皆さん、飼主様も動物さん達も病気にならないための備えとして毎日、糖鎖栄養素の摂取をお勧めします。

     

    1. S 当院のおすすめ糖鎖の『アニミューン』https://animmune.jp/は糖鎖TPG-1とういう6種類の糖と17種類のアミノ酸からなる多糖タンパク質で構成されています。

     

     

    2022.09.09

  • ozone

    トリミング『Newオプション』できました

     clover歯磨き&口腔内オゾン水洗浄(医療用オゾンガス使用)

    オゾン療法とは医療用のオゾンガスを用い、オゾンそのものの殺菌作用やオゾンと生体物質との反応生成物(オゾン誘導化学種)による作用を利用し、体内の酸素化や免疫機能の向上、細胞の活性化などを期待する治療法です。
    オゾン水で皮膚、粘膜、創傷、口腔などを直接洗浄します。
    創傷の治癒促進、抗炎症作用、酸素供給の改善等の効果があります。
      
    ¥2,000~(口腔内の状態、または性格上不可の場合あり
                                    :初回口腔診察付き【サービス】)

     presentカラーリング&退色ケア

    動物さん専用のカラーリング剤を使い、皮膚被毛に負担をかけないよう、カラフルなカラーバリエーションでカラーリングを行います。
    可愛らしさをUPするような、ワンランク上のおしゃれを楽しむのも良し、年齢を重ねることによって毛の退色が目立つ子の場合退色ケアと言って、本来の毛色に近づけるよう数回に分けてカラーリングを行い、若々しさを保つケアもできます。
       
       約10㎠ 1色  ¥1,500~ 
      (モチーフを作る場合は別途デザイン料がかかります。)
        

    2015.09.10

  • dr

    免疫ミルク『ペットアイジージー』

    免疫ミルク『ペットアイジージー』新発売のご案内

    『母乳にどんな働きがあるか、皆さんはご存知ですか?』

    お母さんのおなかから無防備のまま生まれた赤ちゃん。
    赤ちゃんは生まれてから半年程(人間)は感染症にかかりにくいと言われています。
    それは出産直後の母乳(初乳)には、栄養成分のほかにIgAやIgGなどの抗体成分やラクトフェリンやリゾチームなどの生理活性物質が含まれていて、赤ちゃんを病原菌から守ることができるようになっているのです。

    人用『免疫ミルク』は、そんな母乳の働きに着目したアメリカのスターリ研究所が長年にわたり研究を進め、乳のみにより、母牛の免疫力を伝達するという特質を活かし、牛乳をもとに、できる限り母乳を再現させたミルクとして、開発されました。

    免疫ミルクには、カルシウム、タンパク質などのほかラクトフェリンやIgG抗体が含有されています。
    免疫ミルクの効果は、このラクトフェリンの持っている免疫機能を高めることで知られていますが、IgG抗体は細菌侵入を防止する力を持っています。
    身体を細菌から守ってくれるものは、皮膚や粘膜、マクロファージやリンパ細胞などです。特に食物と一緒に入ってくる細菌が腸壁から侵入しないようにするため、腸壁免疫力を高めることが重要だといわれています。
    IgG抗体は、体内に侵入する悪玉菌と結合し、体外に排出してくれる効果を持っているため、腸内環境が改善され、便秘が解消されるといった効果もあります。
    最近、高齢者の生体防御機能を高め、慢性関節リウマチの症状改善に効果があるといわれています。
    アレルギーも免疫力の異常により引き起こされるものです。
    アレルギー抗原が体内に侵入すると、タンパク質と結合します。それを異物と間違って判断してしまい、アレルギー抗原に対する抗体(IgE)を過剰に生産し、防衛する際に起こる反応がアレルギー反応です。

    免疫ミルクの成分には免疫力を調整する作用もあるので、過剰化した免疫を正常化し、アレルギー症状を緩和します。さらにコレステロール値を下げたり(悪玉コレステロールのみ低下)、血圧を正常化する効果も報告されています。免疫ミルクに含有される抗体は26種類で、大腸菌や食中毒や敗血症を引き起こすブドウ球菌、サルモネラ菌などのほかに膀胱炎や肺炎、腎盂炎を起こす菌などが抗原として接種され、免疫ミルクのなかで抗体となって効果を発揮します。

    そして、このたび、動物専用の免疫ミルクが開発されました。
    獣医師 宮野のり子先生、橋本雄一郎先生監修)
    人同様、皮膚病、下痢や便秘(消化機能)、仔犬の発育改善、老齢性疾患一般、関節の改善などに効果が認められています。(例:食欲が増えた、元気になった、発育・成長が良い、毛艶が良い、便通が改善、便秘が改善、便の匂いが減った、口腔内の匂いが減った、かゆみが改善など)

    また、何よりも嗜好性抜群。食べ終わってもお皿をぺろぺろするぐらい、喜びます。
    ぜひ、一度お試しください。(乳製品に対するアレルギーを持っている動物さんには使えません)

    詳しくはhttp://www.s-milk.com/shop/contents?contents_id=258951

    2014.03.03

  • ozone

    オゾン治療(療法)について

    オゾンとは・・・・

    自然界のオゾンは高度10 – 50km付近とされるオゾン層で生成され、私たちを取り巻く空気にも微量ながら含まれています。オゾンは、酸素分子にもう一個余分の酸素原子が付いた不安定な構造をしていて、自然に分解して酸素に戻る(O3→O2+O)際に放出される酸素原子がとても強い酸化力を持っており、大気を自浄する働き(消臭・除菌)や有害な紫外線を吸収する働きがあります。
    オゾンには独特のにおいがあり、高原や日差しの強い海岸、森林などの空気に多く含まれていますが、過度に多いと有害でもあります。オゾンは大気を浄化した後時間と共に酸素にもどるため、極めて安全な物質です。

    オゾン治療とは・・・・

    オゾン療法とは医療用のオゾンガスを用い、オゾンそのものの殺菌作用やオゾンと生体物質との反応生成物(オゾン誘導化学種)による作用を利用し、適度な酸化ストレス(※1)で生体内の抗酸化物質の量を増やし、体内の酸素化や免疫機能の向上、細胞の活性化などを期待する治療法です。主な効果に下記の作用があります。
    なお、オゾンは空気より多少重い気体です。この性質を知っていれば、オゾンの過度の吸入を防ぐことができます。
    (重篤な副作用は起こりません)(禁忌:甲状腺機能亢進症 G6PD欠損症)

      ①血流改善、酸素供給量増加
    ②鎮痛消炎作用
    ③創傷治癒促進
    ④免疫細胞活性化作用
    ⑤抗がん作用         など

    ※1動物たち(人も)が抱える90%以上の病気は活性酸素(=酸化ストレス)によって引き起こされます(体内に取り込まれた酸素の2%がエネルギー発生の際に活性化して活性酸素になるといわれています)。
    さらに活性酸素は、化学薬品、食品添加物、紫外線、喫煙、ストレス、怒りなどの感情、乱れた食生活などでも発生するので、現代社会では体は日々活性酸素にさらされています。
    しかしこの活性酸素、元々は体に必要で外部から入り込んできた異物(微生物)を退治したり、細胞内での情報伝達や代謝の調節、免疫など、さまざまな重要な働きがあります。
    増加し過ぎ、体内の脂質と結びつき過酸化脂質(=酸化ストレス↑)となると体に悪影響を与えるため、この酸化ストレスと抗酸化作用のバランスが健康を守る鍵となります。

    オゾン治療の効果

    オゾン療法は、(前述のように)様々な場合に効果がありますが、当院では腫瘍、腎不全、肝疾患などの難治性疾患、皮膚病、創傷、炎症、椎間板ヘルニア、加齢などによる体力・運動機能の改善・維持、QOLの改善、病中・術中・術後の疼痛緩和、アンチエイジング等で効果が出ています。

    オゾン治療の方法

    オゾン療法には、さまざまな投与方法があります。
    当院で行う治療は主に次の7つです。

     ① 注 腸 法(肛門から直腸の中に注入)
    ② 自家(多家)血療法
    (採血した血液とオゾンガスを混和し、再び体内へ戻す)
    A.大量自家血療法 B.少量自家血療法 C.大量他家血療法
    ③ 皮下注射法(少量ずつ皮下に局所注射で注入)
    ④ 腹腔内投与法(腹腔に針を刺して注入)
    ⑤ オゾン化オイルの使用(直接塗布する)
    ⑥ オゾン水の使用(洗浄する)

    1.注腸法
    直腸の中にオゾンガスを注入します(所要時間2~3分)。慢性疾患、腫瘍の補助療法や神経系疾患等で行います。外来診察で処置可能です。

    2.自家(他家)血療法
    採血した血液を自分の血管内にもどす方法(A)、採血し皮下注射する方法(B)、輸血の際の療法(C)があります。採血や血管確保が必要となるので手間はかかりますが、一番有効です。
    とくに(A)は腫瘍の治療やすべての疾患の当初の療法として効果的です。(B)は非特異的免疫刺激療法と言って、アレルギーや免疫の活性化が期待できます。(B)は外来診察で処置可能です。

    3.皮下注射法
    少量ずつ、皮下注射をします。疼痛の管理、関節や筋肉の疾患、椎間板ヘルニアなどで効果的です。外来診察で処置可能です。

    4.腹腔内投与法
    お腹に細い針を刺して、ガスを腹腔内に注入します(所要時間5分)。注腸法と同様の効果があります。外来診察で処置可能です。

    5.オゾン化オイルの使用
    潰瘍や外傷、皮膚に直接塗ります。創傷の治癒促進、抗炎症作用、酸素供給の改善等の効果があります。

    6.オゾン水の使用
    皮膚、粘膜、創傷、口腔などを直接洗浄します。創傷の治癒促進、抗炎症作用、酸素供給の改善等の効果があります。
    高濃度:皮膚の殺菌、難治性外耳炎・中耳炎の処置などに使用
    低濃度:皮膚の除菌などに使用

     

    2014.02.10

  • dr

    『癌(病気)と闘おうシリーズ2 リンパ球(免疫細胞療法)』  No.35 2014.1

    前回のDr理恵(癌と闘おうシリーズ1・乳酸菌)の重複となりますので、しっかり理解された方はくどいな~と思われるかもしれませんが、しばし我慢してください”(-“”-)”。
    また、今回のお話はそのリンパ球をどのような治療に使っていくかのお話なので、理解していただけると嬉しいです。

    前回、ガンの始まりは正常細胞の変異で、体の中の異常細胞処理システムが正常に働いてくれれば異常細胞を見つけて排除してくれ、癌を抑えることができるという話をしました。そしてそのシステムで重要な役割をするのが白血球で、リンパ球はその白血球の一つですという説明をしました。

    リンパ球は免疫機能を持ち、自身が出す抗体(免疫グロブリン)などを使ってあらゆる異物に対して攻撃をします。同じリンパ球でも役割・機能が異なるナチュラルキラー(NK)細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)と3種類あります。ある種のT細胞はヘルパーT細胞として機能し、体液性免疫や抗体産生に携わっています。ガンと闘う「キラー細胞」には、主に「細胞傷害性Tリンパ球(CTL)」と「NK細胞」があります。キラー細胞は、普段はウイルス感染細胞や傷ついた細胞を殺し、クリーンアップする役割を担っていますが、このCTLとNKでは役割分担が異なります。
    これらのリンパ球の力を利用して、ガン細胞をやっつけていこうとする治療が免疫細胞療法といい、様々な方法があり、それぞれに長所・短所があります。

    動物病院での免疫療法では主に活性化リンパ球(CAT)療法樹状細胞+CAT療法が行われています。

    CAT療法は動物さんから採血し、血液からリンパ球を回収し、特別な方法でリンパ球の活性化・増殖を行い、再度動物さんの体内(血液)に戻す方法で、後者はそれに加え、ガン細胞の情報を与え、ガンを特異的に攻撃させるための目印を持つ細胞とともに体内へ戻す方法です。
    専用の装置・器具・技術が必要なため、どこの動物病院でもできる治療ではありません(当院は今後導入予定)し、1回治療して癌が消えるなどという魔法でもありませんので、何度か繰り返し治療が必要となります。(通常、2週ごとの治療を6回行うことを1クールとし、その後は臨機応変に決めていきます。)

    治療効果としては、(進行ガンの例として乳腺癌についてのデータ)QOLの向上に関しては『効いた』が4割程度、『長期不変』(進行ガンが不変ということは悪くなっていないということなので効いていると考える)を加えると7割弱に効果が認められています。

    また、今現在効果が認められているガンの種類は限られていますが、今後研究が進み、もっと様々なガンに効果が発見される可能性も大ですし、今でもガンのみならず、慢性中耳炎、アトピー性皮膚炎にも効果が認められているので、ガンに限らず様々な病気に効果が期待される治療だと思っています。

    そこそこの血液を採血し、それを再び血管から体内に戻すことを繰り返しする治療のため、個体によっては物理的に不可能な場合もありますし、時間的、金銭的、動物さんの精神的にも難しい問題も数多くあると思いますが、選択肢の一つとして、飼い主様、特に今現在動物さんと一緒にガンと闘っている飼い主様には理解してもらって害はない話だと思います。

    人間だって、動物さんだって、いつかは亡くなってしまいます。でもその生きている間は、ガンやほかの病気で闘病中でも、できる限り元気に、おいしくご飯が食べたい(食べさせてあげたい)し、その時間が治療しないよりも、ほんの少しでも伸びてくれるといいなと思いますよね(^_-)-☆。
    免疫細胞療法はそんな治療ではないかと私は思っています。自分の体において、こんなに(どんなに?)治療嫌いな私でも、この療法ならしてもいいなと感じているぐらいですから・・・(#^.^#)
    前回のDr理恵(癌と闘おうシリーズ1・乳酸菌)の重複となりますので、しっかり理解された方はくどいな~と思われるかもしれませんが、しばし我慢してください”(-“”-)”。

    また、今回のお話はそのリンパ球をどのような治療に使っていくかのお話なので、理解していただけると嬉しいです。

    前回、ガンの始まりは正常細胞の変異で、体の中の異常細胞処理システムが正常に働いてくれれば異常細胞を見つけて排除してくれ、癌を抑えることができるという話をしました。そしてそのシステムで重要な役割をするのが白血球で、リンパ球はその白血球の一つですという説明をしました。

    リンパ球は免疫機能を持ち、自身が出す抗体(免疫グロブリン)などを使ってあらゆる異物に対して攻撃をします。同じリンパ球でも役割・機能が異なるナチュラルキラー(NK)細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)と3種類あります。ある種のT細胞はヘルパーT細胞として機能し、体液性免疫や抗体産生に携わっています。ガンと闘う「キラー細胞」には、主に「細胞傷害性Tリンパ球(CTL)」と「NK細胞」があります。キラー細胞は、普段はウイルス感染細胞や傷ついた細胞を殺し、クリーンアップする役割を担っていますが、このCTLとNKでは役割分担が異なります。

    これらのリンパ球の力を利用して、ガン細胞をやっつけていこうとする治療が免疫細胞療法といい、様々な方法があり、それぞれに長所・短所があります。

    動物病院での免疫療法では主に活性化リンパ球(CAT)療法樹状細胞+CAT療法が行われています。

    CAT療法は動物さんから採血し、血液からリンパ球を回収し、特別な方法でリンパ球の活性化・増殖を行い、再度動物さんの体内(血液)に戻す方法で、後者はそれに加え、ガン細胞の情報を与え、ガンを特異的に攻撃させるための目印を持つ細胞とともに体内へ戻す方法です。

    専用の装置・器具・技術が必要なため、どこの動物病院でもできる治療ではありません(当院は今後導入予定)し、1回治療して癌が消えるなどという魔法でもありませんので、何度か繰り返し治療が必要となります。(通常、2週ごとの治療を6回行うことを1クールとし、その後は臨機応変に決めていきます。)

    治療効果としては、(進行ガンの例として乳腺癌についてのデータ)QOLの向上に関しては『効いた』が4割程度、『長期不変』(進行ガンが不変ということは悪くなっていないということなので効いていると考える)を加えると7割弱に効果が認められています。

    また、今現在効果が認められているガンの種類は限られていますが、今後研究が進み、もっと様々なガンに効果が発見される可能性も大ですし、今でもガンのみならず、慢性中耳炎、アトピー性皮膚炎にも効果が認められているので、ガンに限らず様々な病気に効果が期待される治療だと思っています。

    そこそこの血液を採血し、それを再び血管から体内に戻すことを繰り返しする治療のため、個体によっては物理的に不可能な場合もありますし、時間的、金銭的、動物さんの精神的にも難しい問題も数多くあると思いますが、選択肢の一つとして、飼い主様、特に今現在動物さんと一緒にガンと闘っている飼い主様には理解してもらって害はない話だと思います。

    人間だって、動物さんだって、いつかは亡くなってしまいます。でもその生きている間は、ガンやほかの病気で闘病中でも、できる限り元気に、おいしくご飯が食べたい(食べさせてあげたい)し、その時間が治療しないよりも、ほんの少しでも伸びてくれるといいなと思いますよね(^_-)-☆。免疫細胞療法はそんな治療ではないかと私は思っています。自分の体において、こんなに(どんなに?)治療嫌いな私でも、この療法ならしてもいいなと感じているぐらいですから・・・(#^.^#)

    2014.01.21

  • blog

    『癌(病気)と闘おうシリーズ2 リンパ球(免疫細胞療法)』  No.35 2014.1

    前回のDr理恵(癌と闘おうシリーズ1・乳酸菌)の重複となりますので、しっかり理解された方はくどいな~と思われるかもしれませんが、しばし我慢してください”(-“”-)”。
    また、今回のお話はそのリンパ球をどのような治療に使っていくかのお話なので、理解していただけると嬉しいです。

    前回、ガンの始まりは正常細胞の変異で、体の中の異常細胞処理システムが正常に働いてくれれば異常細胞を見つけて排除してくれ、癌を抑えることができるという話をしました。そしてそのシステムで重要な役割をするのが白血球で、リンパ球はその白血球の一つですという説明をしました。

    リンパ球は免疫機能を持ち、自身が出す抗体(免疫グロブリン)などを使ってあらゆる異物に対して攻撃をします。同じリンパ球でも役割・機能が異なるナチュラルキラー(NK)細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)と3種類あります。ある種のT細胞はヘルパーT細胞として機能し、体液性免疫や抗体産生に携わっています。ガンと闘う「キラー細胞」には、主に「細胞傷害性Tリンパ球(CTL)」と「NK細胞」があります。キラー細胞は、普段はウイルス感染細胞や傷ついた細胞を殺し、クリーンアップする役割を担っていますが、このCTLとNKでは役割分担が異なります。
    これらのリンパ球の力を利用して、ガン細胞をやっつけていこうとする治療が免疫細胞療法といい、様々な方法があり、それぞれに長所・短所があります。

    動物病院での免疫療法では主に活性化リンパ球(CAT)療法樹状細胞+CAT療法が行われています。

    CAT療法は動物さんから採血し、血液からリンパ球を回収し、特別な方法でリンパ球の活性化・増殖を行い、再度動物さんの体内(血液)に戻す方法で、後者はそれに加え、ガン細胞の情報を与え、ガンを特異的に攻撃させるための目印を持つ細胞とともに体内へ戻す方法です。
    専用の装置・器具・技術が必要なため、どこの動物病院でもできる治療ではありません(当院は今後導入予定)し、1回治療して癌が消えるなどという魔法でもありませんので、何度か繰り返し治療が必要となります。(通常、2週ごとの治療を6回行うことを1クールとし、その後は臨機応変に決めていきます。)

    治療効果としては、(進行ガンの例として乳腺癌についてのデータ)QOLの向上に関しては『効いた』が4割程度、『長期不変』(進行ガンが不変ということは悪くなっていないということなので効いていると考える)を加えると7割弱に効果が認められています。

    また、今現在効果が認められているガンの種類は限られていますが、今後研究が進み、もっと様々なガンに効果が発見される可能性も大ですし、今でもガンのみならず、慢性中耳炎、アトピー性皮膚炎にも効果が認められているので、ガンに限らず様々な病気に効果が期待される治療だと思っています。

    そこそこの血液を採血し、それを再び血管から体内に戻すことを繰り返しする治療のため、個体によっては物理的に不可能な場合もありますし、時間的、金銭的、動物さんの精神的にも難しい問題も数多くあると思いますが、選択肢の一つとして、飼い主様、特に今現在動物さんと一緒にガンと闘っている飼い主様には理解してもらって害はない話だと思います。

    人間だって、動物さんだって、いつかは亡くなってしまいます。でもその生きている間は、ガンやほかの病気で闘病中でも、できる限り元気に、おいしくご飯が食べたい(食べさせてあげたい)し、その時間が治療しないよりも、ほんの少しでも伸びてくれるといいなと思いますよね(^_-)-☆。
    免疫細胞療法はそんな治療ではないかと私は思っています。自分の体において、こんなに(どんなに?)治療嫌いな私でも、この療法ならしてもいいなと感じているぐらいですから・・・(#^.^#)
    前回のDr理恵(癌と闘おうシリーズ1・乳酸菌)の重複となりますので、しっかり理解された方はくどいな~と思われるかもしれませんが、しばし我慢してください”(-“”-)”。

    また、今回のお話はそのリンパ球をどのような治療に使っていくかのお話なので、理解していただけると嬉しいです。

    前回、ガンの始まりは正常細胞の変異で、体の中の異常細胞処理システムが正常に働いてくれれば異常細胞を見つけて排除してくれ、癌を抑えることができるという話をしました。そしてそのシステムで重要な役割をするのが白血球で、リンパ球はその白血球の一つですという説明をしました。

    リンパ球は免疫機能を持ち、自身が出す抗体(免疫グロブリン)などを使ってあらゆる異物に対して攻撃をします。同じリンパ球でも役割・機能が異なるナチュラルキラー(NK)細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)と3種類あります。ある種のT細胞はヘルパーT細胞として機能し、体液性免疫や抗体産生に携わっています。ガンと闘う「キラー細胞」には、主に「細胞傷害性Tリンパ球(CTL)」と「NK細胞」があります。キラー細胞は、普段はウイルス感染細胞や傷ついた細胞を殺し、クリーンアップする役割を担っていますが、このCTLとNKでは役割分担が異なります。

    これらのリンパ球の力を利用して、ガン細胞をやっつけていこうとする治療が免疫細胞療法といい、様々な方法があり、それぞれに長所・短所があります。

    動物病院での免疫療法では主に活性化リンパ球(CAT)療法樹状細胞+CAT療法が行われています。

    CAT療法は動物さんから採血し、血液からリンパ球を回収し、特別な方法でリンパ球の活性化・増殖を行い、再度動物さんの体内(血液)に戻す方法で、後者はそれに加え、ガン細胞の情報を与え、ガンを特異的に攻撃させるための目印を持つ細胞とともに体内へ戻す方法です。

    専用の装置・器具・技術が必要なため、どこの動物病院でもできる治療ではありません(当院は今後導入予定)し、1回治療して癌が消えるなどという魔法でもありませんので、何度か繰り返し治療が必要となります。(通常、2週ごとの治療を6回行うことを1クールとし、その後は臨機応変に決めていきます。)

    治療効果としては、(進行ガンの例として乳腺癌についてのデータ)QOLの向上に関しては『効いた』が4割程度、『長期不変』(進行ガンが不変ということは悪くなっていないということなので効いていると考える)を加えると7割弱に効果が認められています。

    また、今現在効果が認められているガンの種類は限られていますが、今後研究が進み、もっと様々なガンに効果が発見される可能性も大ですし、今でもガンのみならず、慢性中耳炎、アトピー性皮膚炎にも効果が認められているので、ガンに限らず様々な病気に効果が期待される治療だと思っています。

    そこそこの血液を採血し、それを再び血管から体内に戻すことを繰り返しする治療のため、個体によっては物理的に不可能な場合もありますし、時間的、金銭的、動物さんの精神的にも難しい問題も数多くあると思いますが、選択肢の一つとして、飼い主様、特に今現在動物さんと一緒にガンと闘っている飼い主様には理解してもらって害はない話だと思います。

    人間だって、動物さんだって、いつかは亡くなってしまいます。でもその生きている間は、ガンやほかの病気で闘病中でも、できる限り元気に、おいしくご飯が食べたい(食べさせてあげたい)し、その時間が治療しないよりも、ほんの少しでも伸びてくれるといいなと思いますよね(^_-)-☆。免疫細胞療法はそんな治療ではないかと私は思っています。自分の体において、こんなに(どんなに?)治療嫌いな私でも、この療法ならしてもいいなと感じているぐらいですから・・・(#^.^#)

    2014.01.21

  • orthomolecular

    オーソモレキュラー療法:がん

    オーソモレキュラー療法とは・・・。

    栄養素=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療法。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
    薬は対処療法、栄養は根治治療です。

    オーソモレキュラー療法のがん治療へのアプローチ

    オーソモレキュラー療法のがん治療では、良質なタンパク質などの栄養素を充分量投与し、適切な栄養評価と高濃度ビタミンC点滴等を併せて行います。

    がんは慢性炎症性疾患で、イコールタンパク質消耗性疾患です。

    がんは食事中のタンパクをとるのではなく、体内のタンパク質(体の筋肉を分解して血中にタンパク質を供給します)をとるのです。よって炎症が強いほど(=がんが悪いほど)体内のタンパク質を消耗します。タンパク質の約67%を占めるアルブミンは肝細胞で作られ血液中に存在し、体液濃度の調節などを行っています。そして赤血球の中のヘモグロビンの材料となる栄養素ですので、タンパクが低下すると、アルブミンも低下し、結果貧血を引き起こし、体が低酸素状態になります。低酸素状態では新生血管が増え、がんの増殖を手伝ってしまいます。

    よって、がん治療のオーソモレキュラーとしては、アルブミン値を低下させないことが基本です。そのためには、食事から十分な動物性たんぱく質をとる(腸管からの吸収が悪いと意味がないため、乳酸菌※が重要)ことが重要です。しかし食事から摂取するたんぱく質だけでは追いつかないため、タンパク質を低分子化した製剤:プロテイン、アミノ酸製剤、グルタミン、BCAA※1等を補充します。

    また、カロリーの不足があると、せっかく摂取したたんぱく質がカロリー源として使用されてしまうため、経口でしっかりとカロリーを取ることも重要です。そのために、なるべく高脂肪の食事が必要です。
    ほか、がんは正常細胞の6倍以上の糖をエネルギーにします。そのため、糖はなるべく控えます。

    まとめると、がんと闘う基本食事は、高タンパク、高脂肪、低糖質。サプリメントとしてはタンパク質の補充として、プロテイン・アミノ酸・BCAA※1等、貧血改善のためのヘム鉄・亜鉛・銅等、その他、乳酸菌、核酸、ω3等の脂肪酸や抗酸化物質としてのセレニウム※2、ビタミンD等を含んだ総合ビタミン剤、免疫賦活剤などをしっかりと摂取します。

    ※1 BCAA=分岐鎖アミノ酸:筋肉で代謝されるアミノ酸です。アミノ酸には、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)と芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニン)があります。肝疾患になると肝臓で代謝される芳香族アミノ酸(AAA)が代謝されずに血中濃度が高くなります。逆に肝臓でほとんど代謝を受けない分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、アンモニア代謝などに利用されるため、血中濃度が低下します。このBCAA/AAAの比率が低下することで、肝臓の蛋白合成能が低下したり、肝性脳症が誘発されたりします。また、血清BCAA濃度上昇により、脳血管関門を通過する芳香族アミノ酸の量が競合的に減少し、肝性脳症の防止にもなります。また、BCAAの1つであるロイシンには肝臓でのタンパク合成を促進する効果もあります。

    ※2 セレニウム:強力な抗酸化作用があり、がんの発生や転移を抑えると考えられています。人では肺がん、大腸がんと前立腺がんには、特に有効との報告があります。
    チェルノブイリでは、甲状腺の異常予防のためにセレンが使用され、効果を発揮したとされています。また、活性酸素を除去します。ビタミンEは、活性酸素が出来る前段階で、それを抑制しますが、セレニウムの場合は、既に出来てしまった余分な活性酸素を直接分解します。その為に、ビタミンEや亜鉛などと同時に摂取すると、抑制と分解が同時に行われるので、より効果的です。さらにデトックス(解毒)効果もあり、水俣病の原因となった有害物質の水銀を、無毒で安定した化合物に変化させるなど、有害ミネラルなどに対して、デトックス(解毒)の効果があります。

     

    2013.10.29

  • orthomolecular

    オーソモレキュラー療法:肝臓疾患

    オーソモレキュラー療法とは・・・。

    栄養素療法=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
    薬は対処療法、栄養は根治治療です。

    オーソモレキュラー療法の肝臓治療へのアプローチ

     【慢性肝炎】
     犬で多く、肝臓内の炎症と肝機能検査の異常が続き、どんどん進行し、最終的には肝硬変になります。膵臓、胆道系疾患の合併症で起こることも多いですが、ほとんどが特発性で炎症の原因は不明ですが、炎症が強い時こそ、十分な栄養が必要となります。

     治療の目的は、炎症を抑えることですが、炎症の原因として銅の蓄積の可能性も高いため、銅の摂取量を控えることと、銅の排泄を手助けすることも重要となります。銅の排泄には亜鉛が関与します。
     

     亜鉛はアトピーの治療でも必須ですが、身体にとって必要不可欠な存在です。銅の腸管からの吸収を阻害するように作用することと、体内の銅を便と一緒に排泄させるという作用もあります。また、肝臓が壊れてしまうのを予防する(肝臓の繊維化を予防)効果もあり、抗酸化活性も有します。
     

     また、胆汁の銅排泄低下で銅が蓄積することもあるため、利胆剤使用も効果的です。
     そして抗酸化、抗線維化、抗炎症化とタンパク合成を増強し、細胞レベルで毒性を妨害し、免疫能を高めることを目的とし、シリマリン※1(ハーブの種子に含まれるフラボノイド)、BCAA※2、,総合ビタミン剤、核酸、コンドロイチン硫酸+グルコサミン(慢性肝炎の最終章の肝硬変抑制に効果)、オリーブ葉エキス(抗菌作用)、オメガ3脂肪酸、食物繊維、グルタチオン(抗酸化、解毒の維持)、SAMe※3等を摂取していきます。

     

                                                                                                  残念なことに、肝不全にまで病態が進み、解毒能の低下が起こりアンモニアの解毒もできなくなると、血中アンモニア含有量が増えて脳が障害され、肝性脳症と呼ばれる意識障害を起こします。(本来アンモニアは、腸管内の細菌によって食物中のたんぱく質からつくられ、門脈を通って肝臓に運ばれ、尿素に変えられ、尿中に排泄されます。) 

     よって、肝性脳症を起こす可能性がある場合はタンパクの制限が必要となります。

     しかし、肝不全が進行すると、前述のアルブミンも肝臓で作られにくくなり、低アルブミン血症(低タンパク血症)となります。 低アルブミン血症の状態では、血管内の水分が血管外に移動してしまいます。 その結果、お腹に水が溜まったり(腹水)します。 よって、タンパクを制限するかしないかの判断が重要で、現在すでにアンモニア値が高かったり、近い将来起こす可能性が高い場合(後述のチロシンの値が高い場合)においてのみ、タンパクの制限を行います。

     また、肝臓がそのような状態の際に便秘を引き起こすと、腸内毒素が体内に入りやすくなり、さらに肝性脳症を助長します。

     便通を良くして腸内環境を改善するお薬(ラクツロース等)とともに、食物繊維、乳酸菌も使用します。とくに水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整え、アンモニア産生菌の増殖も防ぎます。一方、不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して便のかさを増やし、腸を刺激して蠕動運動を促す働きがあります。

     腹水が増えると、利尿剤を使用します。利尿剤は水分を排泄させる効果とともにカリウム、マグネシウムなどのミネラルも排泄させてしまうため、体内のバランスが崩れます。そのころになると、食欲も低下してきてしまうことも多いため、栄養療法にプラスして積極的に点滴療法も追加していく必要があります。 

      
                                                                                                 ※1 シリマリン=フラボノイドの複合体:マリアアザミだけに存在するシリマリンは、DNAとRNAの働きを高め、肝細胞の内側でた                             んぱく質の合成を促進し、健康な肝細胞の損傷を予防する一方傷ついた肝臓の細胞を再生します。

     また肝細胞の外側をガードしていて、毒物が細胞膜を破って細胞内に進入するのを防ぐことと、細胞内に進入してしまった毒性物質を無毒化もおこないます。さらに肝臓内での最強の抗酸化物質のグルタチオンの肝臓内での濃度を平均35%も高めます。またSODの働きも高めることが確認されています。

                                                                                                     ※2 BCAA=分岐鎖アミノ酸:筋肉で代謝されるアミノ酸です。アミノ酸には、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)と芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニン)があります。

     肝疾患になると肝臓で代謝される芳香族アミノ酸(AAA)が代謝されずに血中濃度が高くなります。逆に肝臓でほとんど代謝を受けない分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、アンモニア代謝などに利用されるため、血中濃度が低下します。このBCAA/AAAの比率が低下することで、肝臓の蛋白合成能が低下したり、肝性脳症が誘発されたりします。

     また、血清BCAA濃度上昇により、脳血管関門を通過する芳香族アミノ酸の量が競合的に減少し、肝性脳症の防止にもなります。また、BCAAの1つであるロイシンには肝臓でのタンパク合成を促進する効果もあります。

                                                                                                  ※3 SAMe:必須アミノ酸から合成され、肝臓での酸化ダメージを防ぎ、正常なグルタチオンレベルの維持を促します。グルタチオンは肝臓の健康にとって重要な抗酸化物質です。通常必要レベルのSAMeは自然に体内で生産するのですが、肝疾患を持つ動物は、SAMe、グルタチオンの枯渇が起こります。

     SAMeを投与することでグルタチオンレベルを上昇させるだけでなく、肝細胞の成長や修復を手助けします。

     SAMeは食物中にはほとんど含まれていないため、低下している場合サプリメントで補う必要があります。また、肝疾患以外でも、薬物による肝障害、糖尿病、クッシング、膵炎、炎症性腸疾患、免疫介在性溶血性貧血、人ではうつ等にも効果があります。
                                                                                                      、
     

    2013.10.27

  • orthomolecular

    オーソモレキュラー療法:アトピー

    オーソモレキュラー療法とは・・・。

    栄養素=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療法。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
    薬は対処療法、栄養は根治治療です。

    オーソモレキュラー療法のアトピー性皮膚炎治療へのアプローチ

    良質なタンパク質と脂質を中心とした、糖質制限による食事と栄養素による治療を行います。
                                                                                       アトピー性皮膚炎の動物さんは、消化管粘膜も弱く、糖質の摂取で血糖が乱高下することが多いので、基本的に糖質制限の食事が重要です。

    また、オーソモレキュラー療法におけるアトピー性皮膚炎の治療に必要不可欠な栄養素は、亜鉛、ビタミンA、オメガ3脂肪酸です。

    亜鉛の最も大切な働きは、1つの細胞から新しい細胞をつくる細胞分裂のときに必須であるということです。アトピーの動物さんは活発に皮膚の細胞が細胞分裂して新しい良い皮膚を作っていかなくてはならない状態ですので、亜鉛は必須の栄養素になります。

    ビタミンAは粘膜や皮膚の上皮細胞を形成し、働きを強化します。これは外から侵入する有害物質のバリア機能を果たしています。また、活性酸素を除去して、炎症抑制効果も持ちます。
    またアトピー性皮膚炎の動物さんが困る症状にかゆみがあります。これは、皮下の継続する炎症による症状です。局所の炎症を速やかに改善させるためには、オメガ3脂肪酸のバランスを高くしなくてはなりません。
     

    2013.10.26

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