症状、病気

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    富士ドライケム IMMUNO AU10V導入しました

    動物さんの高齢化とともに副腎や甲状腺などのホルモン疾患や増えてきています。また、流行の小型犬などには肝臓の先天性疾患も多く、症状が出ないとわからないような疾患も多いです。このような病気の確定診断にはホルモン測定や従来の検査機器では測定不能な検査項目があり、今までは外部の検査センターに測定を依頼する必要がありました。当然、タイムラグがあり、迅速な治療ができませんでした。この度、副腎、甲状腺、胆汁酸の測定ができる機器を導入致しました。採血後すぐ院内で測定できるので、術前検査に利用することにより安全な麻酔やホルモンの迅速な測定により、来院当日から治療を行うことが可能になりました。

     IMMUNO AU

    2017.09.16

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    トリミング『Newオプション』できました

     clover歯磨き&口腔内オゾン水洗浄(医療用オゾンガス使用)

    オゾン療法とは医療用のオゾンガスを用い、オゾンそのものの殺菌作用やオゾンと生体物質との反応生成物(オゾン誘導化学種)による作用を利用し、体内の酸素化や免疫機能の向上、細胞の活性化などを期待する治療法です。
    オゾン水で皮膚、粘膜、創傷、口腔などを直接洗浄します。
    創傷の治癒促進、抗炎症作用、酸素供給の改善等の効果があります。
      
    ¥2,000~(口腔内の状態、または性格上不可の場合あり
                                    :初回口腔診察付き【サービス】)

     presentカラーリング&退色ケア

    動物さん専用のカラーリング剤を使い、皮膚被毛に負担をかけないよう、カラフルなカラーバリエーションでカラーリングを行います。
    可愛らしさをUPするような、ワンランク上のおしゃれを楽しむのも良し、年齢を重ねることによって毛の退色が目立つ子の場合退色ケアと言って、本来の毛色に近づけるよう数回に分けてカラーリングを行い、若々しさを保つケアもできます。
       
       約10㎠ 1色  ¥1,500~ 
      (モチーフを作る場合は別途デザイン料がかかります。)
        

    2015.09.10

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    動物さんの肥満(動画)

    ぽっちゃりしているワンちゃん、猫ちゃんは見た目にはたしかに可愛いpig

    でも、ぽっちゃりを通り越してしまって『肥満』になってしまっている子も・・・。
    (理想体重よりも15%以上重くなってしまっている状態、または体脂肪で言うと犬種差が多少ありますが、40%を超えてしまっている状態を肥満と言います。)

    人間同様、肥満が原因となって様々な病気に罹ったり、病態が悪化したりします。

    たとえば人間同様の生活習慣病や関節、靭帯などの疾患です。

    また、逆に病気が原因で肥満になってしまっている場合もあります。
    (クッシング症候群、インスリノーマ、甲状腺機能低下症など・・・。)
    そんな病気の時は食欲が落ちないので見過ごされがちで、悪化して手の施しようがなくなってしまう場合もあります。

    まずは適正体型を把握しましょうrock

    適正体型はボディコンディションスコア(BCS)などで判断することができます
    (下図参照)。

    犬種や体格によって若干の違いはありますが、9段階評価の場合「BCS4~5」の理想的な体型を目指してコントロールしましょう。

    でも、実は確実な体脂肪の値は人間同様、外見や体重だけでは判断できません。

    本当に正しく肥満度を判定するためには、体脂肪率を測定することが必要なのですgood
    (下の体脂肪計は犬専用)

    的確な検査から、ワンちゃん、猫ちゃんの適正体重・体型を私たち専門家が判断し、一緒にそのゴールに向かって頑張りましょう。

    そのために一番重要な事は、病院での定期的な体重測定hospitalです。

    体重の測定は、日々少しずつ変化していく過程で見落としがちな変化を数値で把握することができるため、異変にすばやく対応することが可能です。
    (自己流ダイエットによる、痩せすぎ等のトラブルも非常に多い)

    少しでも気になったり、おかしいと感じたら、すぐに診せてくださいね。

    また、下記のリンクに詳しい病気の説明もありますので、ご覧下さい。delicious

    http://www.hills.co.jp/pd/special/petlife/story/rd_wd_md.shtml
    http://www.royalcanin.co.jp/new/health_nutrition/health/obesity/dog.html

    2015.03.03

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    オーソモレキュラー療法:肝臓疾患

    オーソモレキュラー療法とは・・・。

    栄養素療法=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
    薬は対処療法、栄養は根治治療です。

    オーソモレキュラー療法の肝臓治療へのアプローチ

     【慢性肝炎】
     犬で多く、肝臓内の炎症と肝機能検査の異常が続き、どんどん進行し、最終的には肝硬変になります。膵臓、胆道系疾患の合併症で起こることも多いですが、ほとんどが特発性で炎症の原因は不明ですが、炎症が強い時こそ、十分な栄養が必要となります。

     治療の目的は、炎症を抑えることですが、炎症の原因として銅の蓄積の可能性も高いため、銅の摂取量を控えることと、銅の排泄を手助けすることも重要となります。銅の排泄には亜鉛が関与します。
     

     亜鉛はアトピーの治療でも必須ですが、身体にとって必要不可欠な存在です。銅の腸管からの吸収を阻害するように作用することと、体内の銅を便と一緒に排泄させるという作用もあります。また、肝臓が壊れてしまうのを予防する(肝臓の繊維化を予防)効果もあり、抗酸化活性も有します。
     

     また、胆汁の銅排泄低下で銅が蓄積することもあるため、利胆剤使用も効果的です。
     そして抗酸化、抗線維化、抗炎症化とタンパク合成を増強し、細胞レベルで毒性を妨害し、免疫能を高めることを目的とし、シリマリン※1(ハーブの種子に含まれるフラボノイド)、BCAA※2、,総合ビタミン剤、核酸、コンドロイチン硫酸+グルコサミン(慢性肝炎の最終章の肝硬変抑制に効果)、オリーブ葉エキス(抗菌作用)、オメガ3脂肪酸、食物繊維、グルタチオン(抗酸化、解毒の維持)、SAMe※3等を摂取していきます。

     

                                                                                                  残念なことに、肝不全にまで病態が進み、解毒能の低下が起こりアンモニアの解毒もできなくなると、血中アンモニア含有量が増えて脳が障害され、肝性脳症と呼ばれる意識障害を起こします。(本来アンモニアは、腸管内の細菌によって食物中のたんぱく質からつくられ、門脈を通って肝臓に運ばれ、尿素に変えられ、尿中に排泄されます。) 

     よって、肝性脳症を起こす可能性がある場合はタンパクの制限が必要となります。

     しかし、肝不全が進行すると、前述のアルブミンも肝臓で作られにくくなり、低アルブミン血症(低タンパク血症)となります。 低アルブミン血症の状態では、血管内の水分が血管外に移動してしまいます。 その結果、お腹に水が溜まったり(腹水)します。 よって、タンパクを制限するかしないかの判断が重要で、現在すでにアンモニア値が高かったり、近い将来起こす可能性が高い場合(後述のチロシンの値が高い場合)においてのみ、タンパクの制限を行います。

     また、肝臓がそのような状態の際に便秘を引き起こすと、腸内毒素が体内に入りやすくなり、さらに肝性脳症を助長します。

     便通を良くして腸内環境を改善するお薬(ラクツロース等)とともに、食物繊維、乳酸菌も使用します。とくに水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整え、アンモニア産生菌の増殖も防ぎます。一方、不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して便のかさを増やし、腸を刺激して蠕動運動を促す働きがあります。

     腹水が増えると、利尿剤を使用します。利尿剤は水分を排泄させる効果とともにカリウム、マグネシウムなどのミネラルも排泄させてしまうため、体内のバランスが崩れます。そのころになると、食欲も低下してきてしまうことも多いため、栄養療法にプラスして積極的に点滴療法も追加していく必要があります。 

      
                                                                                                 ※1 シリマリン=フラボノイドの複合体:マリアアザミだけに存在するシリマリンは、DNAとRNAの働きを高め、肝細胞の内側でた                             んぱく質の合成を促進し、健康な肝細胞の損傷を予防する一方傷ついた肝臓の細胞を再生します。

     また肝細胞の外側をガードしていて、毒物が細胞膜を破って細胞内に進入するのを防ぐことと、細胞内に進入してしまった毒性物質を無毒化もおこないます。さらに肝臓内での最強の抗酸化物質のグルタチオンの肝臓内での濃度を平均35%も高めます。またSODの働きも高めることが確認されています。

                                                                                                     ※2 BCAA=分岐鎖アミノ酸:筋肉で代謝されるアミノ酸です。アミノ酸には、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)と芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニン)があります。

     肝疾患になると肝臓で代謝される芳香族アミノ酸(AAA)が代謝されずに血中濃度が高くなります。逆に肝臓でほとんど代謝を受けない分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、アンモニア代謝などに利用されるため、血中濃度が低下します。このBCAA/AAAの比率が低下することで、肝臓の蛋白合成能が低下したり、肝性脳症が誘発されたりします。

     また、血清BCAA濃度上昇により、脳血管関門を通過する芳香族アミノ酸の量が競合的に減少し、肝性脳症の防止にもなります。また、BCAAの1つであるロイシンには肝臓でのタンパク合成を促進する効果もあります。

                                                                                                  ※3 SAMe:必須アミノ酸から合成され、肝臓での酸化ダメージを防ぎ、正常なグルタチオンレベルの維持を促します。グルタチオンは肝臓の健康にとって重要な抗酸化物質です。通常必要レベルのSAMeは自然に体内で生産するのですが、肝疾患を持つ動物は、SAMe、グルタチオンの枯渇が起こります。

     SAMeを投与することでグルタチオンレベルを上昇させるだけでなく、肝細胞の成長や修復を手助けします。

     SAMeは食物中にはほとんど含まれていないため、低下している場合サプリメントで補う必要があります。また、肝疾患以外でも、薬物による肝障害、糖尿病、クッシング、膵炎、炎症性腸疾患、免疫介在性溶血性貧血、人ではうつ等にも効果があります。
                                                                                                      、
     

    2013.10.27

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    オーソモレキュラー療法:アトピー

    オーソモレキュラー療法とは・・・。

    栄養素=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療法。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
    薬は対処療法、栄養は根治治療です。

    オーソモレキュラー療法のアトピー性皮膚炎治療へのアプローチ

    良質なタンパク質と脂質を中心とした、糖質制限による食事と栄養素による治療を行います。
                                                                                       アトピー性皮膚炎の動物さんは、消化管粘膜も弱く、糖質の摂取で血糖が乱高下することが多いので、基本的に糖質制限の食事が重要です。

    また、オーソモレキュラー療法におけるアトピー性皮膚炎の治療に必要不可欠な栄養素は、亜鉛、ビタミンA、オメガ3脂肪酸です。

    亜鉛の最も大切な働きは、1つの細胞から新しい細胞をつくる細胞分裂のときに必須であるということです。アトピーの動物さんは活発に皮膚の細胞が細胞分裂して新しい良い皮膚を作っていかなくてはならない状態ですので、亜鉛は必須の栄養素になります。

    ビタミンAは粘膜や皮膚の上皮細胞を形成し、働きを強化します。これは外から侵入する有害物質のバリア機能を果たしています。また、活性酸素を除去して、炎症抑制効果も持ちます。
    またアトピー性皮膚炎の動物さんが困る症状にかゆみがあります。これは、皮下の継続する炎症による症状です。局所の炎症を速やかに改善させるためには、オメガ3脂肪酸のバランスを高くしなくてはなりません。
     

    2013.10.26

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    『歯が痛いのはつらいですよね』   No.20 2009.12月

     私、十何年ぶりに歯医者さんに通いはじめました。ここ何年も冷たい物は食べられず、熱い物も気をつけながら食べるほど悪かったので、恥ずかしくて、歯医者さんに通う勇気が出なかったのですが、そんなこと言っていられないほどの痛みに襲われ、通い始めました。

     歯が痛いと当然、生活の質も悪くなりますね。というか、生活できないですよね。

      現代の生活の中で、歯医者さんがもしなかったら生きていけないんだな〜((+_+))と、痛感しました。
      動物さんはどうでしょうか?

     うさぎさん、ハムスターさん、モルモットさんでは不正咬合で、おかしく歯が伸びていってしまう病気の子たちがいます。そのような場合は、定期的に切歯処置を行います。切歯しないと、ご飯が食べられなくなったり、歯が頭の方に突き抜けてしまったりして死んでしまうため、あの子たちが生きていくためには、我々獣医師は必須な存在ですね。

     ワンちゃん、猫ちゃんはどうでしょうか?
     ワンちゃんたちは、うさぎさんたちと異なり、我々と同様に不正咬合があっても歯は伸びてきません。

      では一番の心配は人間同様 「虫歯」でしょうか?。
      『何言ってんだよ!。犬は虫歯にならないよ〜(^・^)』などと、自信満々におっしゃっている方〜・・・。

      間違っていますよ(^^♪。たしかにワンちゃんのお口の中は、人間と比べて虫歯菌が繁殖しにくいため、人間のようには虫歯になりません。でも今どきのワンちゃんの、お口の病気の約1割ぐらいは、虫歯が原因であると考えられているのですよ(>_<)。
     では、一番の心配は?・・・・答えは「歯周病」です。

     歯周病とは、歯垢中の細菌が原因で、歯の周囲に炎症が生じる病気で、歯肉のみに炎症が生じている状態は「歯肉炎」、さらに状態が進み、もっと根が深くまで炎症が生じている状態を「歯周炎」と言います。人間と同様です。さすがに痛みが出てくるため人間はこれ以上ほっとく人はいないでしょうが、ワンちゃんたちは我慢強い((*_*)?)ため、そのような状態でも飼い主さんに軽いアピールしかせず、注意深い飼い主さん以外はその状態も見逃し、しだいに歯が抜け落ち、菌がさらに悪さをし、炎症が鼻まで進み顔から血膿が出てきたり、眼の下に膿がたまったり、顎の骨が折れたり、本当に可哀想なことになってから受診される場合も少なくありません。

      また、お口の周りの問題だけでなく、お口の中で増殖した菌が血液の中に入り込んでしまうと、心臓、肝臓、腎臓、骨、関節などで悪さをし、細菌性の心臓病、肝炎、腎炎、骨髄炎、関節炎などを引き起こし命を落としたり、食べ物とともに消化管に入り込むと、慢性的な下痢、嘔吐などを起こします。
     そのように進んでしまった歯周病まで行ってしまうと、完治は難しくなるため、その前の歯肉炎の状態で、できれば受診していただきたいです。

     では、治療法にはどのような方法があるのかご存じですか?

      歯周病発生の始まりは(上記でも述べていますが)、まず歯垢がつきます。その段階で歯垢を取る=歯磨きなどをすれば良いのですが、歯垢に唾液中のカルシウムやリンが付着し、石灰化すると歯石となり、さらに歯石表面はザラザラのため、さらにその上にすぐ歯垢が付着します。

      さらにワンちゃんは口腔内がアルカリ性なので、歯垢から歯石になるまでわずか3〜5日です。
      一度歯石が付いてしまったら、通常の歯磨きでは落とすことができません。
      よって、歯石が付いていない歯の場合は、ブラッシングと歯肉のマッサージなどで改善されますが、ついてしまっている場合の治療法は、何はともあれ、歯石を取ることとなります。

      これが簡単なことでなく、ワンちゃんたちは人間のようにじっとしていることができません。さらに歯の状態が人間どころではないので、処置の際は、かなりの痛みを伴います。ということは、処置を行ったり、完全なお口の検査をする場合には、麻酔をかけなくてはいけないのです。

      人間と比べてかなり大仰なことになりますが、日帰り手術ですので夕方には帰れます

      処置は全身麻酔下で、まず超音波スケーラーで歯垢と歯石を除去していきます。その際、歯冠部(歯の真ん中の部分)のみでなく歯間部(歯と歯の間)、歯肉縁下(歯茎の中の方)、また歯の裏側も同様に、丁寧に取り去っていきます。
      スケーリング後は歯の表面がざらざらなため、すぐに歯石が付いてしまいます。よって、その後ポリッシングといって、歯の表面がツルツルになるように、磨き上げていきます。最後にお口の中を洗浄して、抗生剤を全身投与したり、歯茎の中に軟膏を塗りこんでいきます。

      なんだか難しい説明になってしまいましたが、そんなかんなで、やはりワンちゃんたちにとっても、我々獣医師は必須な存在ですね(^−^)。
      また麻酔までかけて処置をしても、前みたいにほかっておくと元通りです(+_+)。よって、そこからが勝負!(^O^)!。今では色々な種類のデンタルケア製品が出ていますので、その子にあう製品を一緒に選んで、頑張っていきましょう。(待合に展示してあります。)
     余談ですが、野生動物さんには歯周病の発生は少ないそうです。たまには人知れず痛みと戦い、亡くなっていく野生動物さんもいるでしょうけど、歯周病発症の背景には、免疫状態、食餌内容、ストレス、加齢などが関係しているため、まさしく現代病とも言えますね。人間しかりですよね。
      痛いのはどんな場合も嫌です。飼い主さんも、動物さんも、治せる痛みは早めに病院へ行き、治してしまいましょうね(^−^)。

    2009.11.01

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    『ストレスって・・・』       No.19 2009.10月

       日々外来で、下痢や嘔吐してしまう動物さんを診察する際に、                      
     私 『何か変わったことはありませんでしたか?』                      
     飼い主さん 『う~ん(-.-)・・・ストレスかしら・・・?』                      
    などなど、日常的に「ストレス」という言葉が出てきます。  
                        
     「ストレス」という言葉は、元は物理学の分野で「外から力が加えられた時に物体に生じる歪み」を 意味する言葉でしたが、それがしだいに外部からの負荷(外的要因)に対して、生体にどのような変化が生じるかについて研究がなされ、環境と個人(個動物?)の相互作用全体を「ストレス」と 呼ぶようになりました。                      
     ストレス反応のきっかけや原因(以後、ストレッサーという)には、物理的ストレッサー(寒さ、暑さ、騒音など)、生物的ストレッサー(細菌、花粉など)、心理的ストレッサーなど、日常生活の 様々な事柄があてはまり、それらストレッサーが健康上の変化を来すのです。
                          
     上記、外来での話に戻りますが、飼い主さんが「ストレス」という言葉を使用する場合には、心理的ストレッサーのみを気にしているようですが、上述のように様々な事柄がストレッサーに なるのです。
                          
     人間には「社会再適応評価尺度」なるものが存在し、生活上での「ストレッサーとしての重み」 の数値化がなされています。例えば、離婚は73、解雇が47などで、半年間でいくつぐらいで、健康上の変化を来しますという、指標があるのです。                      
     また、職場ストレッサーには、量的ストレッサー、質的ストレッサーなどの分類もあり、「ストレス」と一言で言っても、非常にややこしいことになっています。                      
                           
     一方、動物さんには今のところ尺度はありませんが、人間ほどはややこしくないと思います。 
                         
     おそらく、暑いや寒いが30ぐらい、いつも放し飼いなのに閉じ込められるが60ぐらい、大好きな お母さんがいないや、大嫌いな人がいるが70ぐらいかな?、赤ちゃん(人間です)が来たが80ぐらい、ペットホテルにとまるは90ぐらいでしょうか?                      
     おそらく、2日で100ぐらいに達すると、健康上の変化を来すことでしょう(+_+)・・・。                      
     でも、これも私たち人間同様、かなり個体差がありますね。ペットホテルが大好きな子も いれば、大好きなお母さんが半日いないだけで、ゲボするは、下痢するは、の子もいますから。                      
                           
     生きていれば、我々人間も、動物さんも必ずストレスがあります。
                          
     何が自分、またはおうちの動物さんにとってストレスなのか、知っておくことと、そのストレスをどのような方法で発散するかが、楽しく生きていくコツですよね(*^_^*)。 
                         
     肉牛用の牛さんたちなんて、いい音楽をバックミュージックに流しリラックスして育てると、おいしいお肉になるそうですし・・・・・((+_+))。   
                       
     例えばうちのメルモは、私命なので、私がいないとおかしくなります。以前、学会出席で 3日ぐらい留守にして実家に預けた際、2日目ごろからイライラし始め、猫が隣を歩くだけでも 「ギャギャ(`´)」と喧嘩をうりまくっていたようです。そしてメルモのストレス解消法は、私の膝や 腕枕で、自分の前肢をなめなめしてビチャビチャにすることと、私の顔をすみずみまで(鼻の穴まで)舐めまわすことと、猫たちを追っかけることですね(*_*)。私の膝の上にいる時のメルモは、 周り半径1mぐらいのリラックスオーラにつつまれ、そのオーラで私自身が癒されます。よって、私のストレス解消法はメルモですね(^-^)。                      
                           
                           
     ぜひ皆さんも、動物さん目線で生活を見直してみてください。人間が出かけるからといって、エアコンを切っていませんか?(ストレッサー30?)、親戚の子供さんが遊びに来て、 騒いだり?(ストレッサー70?)、いつもは自由行動なのにゲージに閉じ込めたり(ストレッサー 60?)していませんか?。ストレスをかけてしまうことは、仕方ない場合もありますので、ストレスをかけてしまった分、上手な解消法を見つけ出し、体に不調が出る前に解消して あげてください。ついでに(ついでとは失礼な(+_+)。飼い主様の健康が一番ですm(__)m.
          &nbsp
    ;           
        ご自分のストレス解消法も一度見つけ出してみてください。
        どうせこの世で生きているなら、ストレスを抱え込んで生きているより、発散できるものはさせて、楽しく、明るく生きている方が、得ですもんね(*^_^*)。お互い、色々あると思いますが、頑張りましょう(^-^)。                      
                           

    2009.10.03

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    『獣医師専用 犬猫食事療法食』  No.16 2009.6月

     2008年12月のDr.理恵 『食の安全』 に次ぐ、第2弾!。
     再びフードのお話をしたいと思います。 フードと言っても、今回は『食事療法食』についてです。

      『療法食?』、なんのこっちゃ<(`^´)> と思われる方もいらっしゃると思いますが、下痢をして動物病院へ罹った事のある方なら、おそらく一度ぐらいは獣医さんに「2、3日これ食べて」と言われて買ったことがおありでしょう。恐ろしいほど(?)高い、あのフードです(>_<)。

     ご存じない方のために説明させていただきますと、療法食とは・・・病気の動物さんたちの食事管理のための専用食品です。要は、私たち人間が病気になったとき、お医者さんに食事に気をつけるように注意されますよね。肝臓が悪いときには 「お酒を控えなさい。」心臓が悪い時には 「塩っ辛いものを控えなさい。」 腎臓に負担がかかっているときには「タンパク質を控えなさい。」 また、食物アレルギーがある場合にはその原因となる食べ物を食べないように指導されることもあります。
     動物さんでも同様なのですが、人間と違って普段手づくりフードを食べていないことや、手づくりと言っても必要な栄養素、ビタミンなどのバランスを調整しながら作ることは、至難の技です。そのために、病気のときの栄養バランスを補いながら、回復に必要な栄養素を過不足無くとるために作られているフードを「食事療法食」というのです。

     回復のためにどのような栄養素が必要か? などは病気によって違います。ですから、食事療法食も病気によって異なり、心臓病には心臓病用の、肝臓病には肝臓病用の、腎臓病には腎臓病用のフードがあります。
     
     では、心臓病だったら心臓病用、肝臓病だったら肝臓病用を食べれば良いのか?

     そうも簡単にはいきません。
      例えば、心臓病でも心臓の何が悪いか、その動物さんの年齢、病気の進行状況などによっても変わってきますし、動物さんの体質によって、逆に療法食を食べることによって、他の病気になる事だってあります。(結石溶解フードはまれにゲボしてしまう体質の子がいて、食べ続けると膵炎になることもある・・・など。)
     また、定期検査や診察より、フードの変更をしてみた方が良い結果になると思われる場合や、逆に全く効果が出ていないときにはフードだけでなく治療法を変更した方が良い場合や、はたまた、ほぼ病気は完治しているため、わざわざ高価な療法食を食べる必要がなくなっている場合などもあります。
     
     何が言いたいのかというと・・・。

     「せっかく高価(>_<)な療法食を食べさせるのであれば、検査や診察を適切に受け最大限、効果が出る食べ方をすべき」

     言い換えるならば、療法食を買う場合には、その病気とフードについてのしっかりとした知識があり、使用が推奨されない病態についても知識がある所から買うべき! と言う事です。だから、『獣医師専用 食事療法食』と言うのです。

     今、インターネットや獣医師不在のペット関係ショップなどでも、療法食を見かけます。たしかに、わざわざ動物病院に行くより、手っ取り早く手に入るし、お値段だって若干お安いのでしょう。でも、インターネットやショップは「○○ちゃん、その後いかがですか?次、△△頃再検査してみましょうね。」とか「もう1ヶ月もこれ食べてますが、改善してませんね!食べ方間違っていませんか?」など、言ってくれるのでしょうか?ちなみにうちでは、院長席が受付の後ろにあり、診察中でない限り私はそこに座って勉強しているため、受付に来られた方で、診察でなくフードなどを買いに来られた方と必ず顔を合わせることができます。そこであまり診察に来られなくてフードを買っていかれる方には、「たまには様子を見せて下さい。」や「最近状態はいかがですか?」など、ちょっとうっとうしい感じですね(^_-)-☆。

     また、そろそろ気温が高くなってきますので、最近はさらにうっとうしく、いちいち「フードはどのくらいで食べきりますか?」と皆さんにお聞きしています。というのは、人間のポテトチップしかりですが、フードも封を開けるや否や酸化が始まります。酸化がおこると味の変化や栄養価の低下のみならず、カビ毒や他の発癌物質なども発生させます。カビ毒に関しては25〜35℃が最適温度ですし、また冷所でも発生します。以上より、これからの季節は特に 「フードの基本は封を開けて1ヶ月以内です(ー_ー)!!」 と皆さんに注意喚起しております。(本当は冬でもですよ〜(>_<)。)

     私たち獣医師は動物さんを治療したり、病気の予防をすることが仕事で、ほとんどの獣医師はそれで生計を立てています。物品販売で売り上げを立てているわけではないため、オーナーさんがどこでフードを買われようと、別段問題はありません。ただ、治療として療法食を使用しているのに(言ってみれば、投薬の処方と同じですよ!)、カルテ上では患者さんが指示通りの投薬を行ってくれていない状態で、では薬をしっかり服用してもらってから次のことをしていこうと治療法を検討しているのに、実は投薬を続けてましたとなると、全く治療の方針が変わり、再度治療法を考えあぐねなければならないのです(+o+)。

     インターネットなどで、療法食を買われている方。
      一度病院で診察を受けられてはいかがでしょう?高価な療法食を使う意味があるのか、ないのか? 使用方法、併用食との兼ね合いは? 維持食として害はないか? 開封後の日数は?・・・。 特に季節柄、最近多いのが皮膚関係です。私「フード続けないと良くならないよ」、オーナーさん「先生に言われたのずっと続けてるけど」・・・。オーナーさんからすれば獣医師に言われて食べてるのに良くならない→獣医師不審→ドクターショッピング→結局は動物さんにとばっちり・・・。です。
      そうならないように、高い療法食を使うのであれば、使用目的、使用方法、禁忌事項などをしっかりと理解し、目先の得でなく、何よりも動物さんの利益を重んじて使用していくようにして下さい。

      療法食の正式名称は、『獣医師専用 食事療法食』なのですから。

    2009.06.01

  • symptom

    『心不全って?』          No.7 2008年.2月

     先日出席した心臓薬のセミナーによると、ワンちゃん(※1)の死因の2位は心臓病で、全体の8%に当たるそうです。
     (※2)(御多分に洩れず、うちのメルモは今癌と戦っていますし【おかげさまでメルモはとても元気にしております。バックNo.3 「うちの子が癌になりました」参照】、18歳まで長生きしてくれたシェルティのあいちゃんは、12歳から心臓弁膜症で投薬を 続けていました。)               
          
     今回は心臓病の 「心不全」 について、お話したいと思います。                     
                          
     「心不全」と聞いて、どのような状態を想像されますか?人間では、胸を押さえて倒れこんだり、息が苦しくなったり・・・でしょうか?(>_<)    
                     
     難しい定義で言うと、心不全とは「心機能の低下に伴い、心臓が身体組織の必要とする充分な血液を送り出せない状態」で、それに付随して様々な臨床症状が発現します。                     
     私たち人間が気付きやすい症状としては、人間同様、倒れる(失神)、息苦しい、咳き込むなど、また良く観察してみると、運動するのを嫌がる(不活発)、お腹が大きくなる(腹水がたまる)など があります。いずれをとっても、生活の質(クオリティ オブ ライフ:QOL)は悪くなりがちです。                     
                          
     私たち人間は、咳がひどいと「仕事にも影響するし」、「夜も眠れないし」、などの様々な理由 から、すぐに咳止め薬を使ったりして咳を止めようとしますし、苦しくなんてなったら、びっくりして すぐに病院に行かれる方が多いと思います。                     
                          
     動物さんたちは?                     
     かわいそうに、自分でお薬を飲むことも買いに行くことも出来ませんし、病院にだって一人で 行けません。その分、私たちが気をつけて観察し、家族(動物さん)の苦しみに出来るだけ 早く気付いてあげて下さい。                     
                          
     「心不全」は治してあげることは出来ないけれど、初期よりコントロールすれば、症状も苦しさも最低限で済みますし、病気の進行だって抑えてあげることができます。                     
     逆に、手遅れになるまで放置をしてしまうと、苦しみもがき、死に直結する発作に何度も襲われ、非常に生活の質(QOL)が悪い中で、亡くなってしまう事になるのです。                     
                          
     では、初期の「心不全」はどのように見つけるのでしょうか? 
                        
     まず、日々の生活の中で上記の症状が出て来たら、病院に連れて行きましょう。その後は私たちの仕事です。従来の心電図検査、胸部レントゲン検査、心臓エコー検査などの他に、(現在はワンちゃんのみですが)血液検査で調べることも出来るようになりました。【NT-proBNP】  又、この検査は心電図やエコーと異なり、数値で表されるため、病気の重症度、進行状態や                     
    治療効果などを数字で確認することも出来るのです。                     
                          
        余談ですが・・・ワンちゃんの心不全の原因となる、心臓の弁の病変発生率は4歳までのワンちゃんで40%、8歳で80%、12歳で90%にもなるそうです。この結果からすると、7、8歳ぐらいからは定期健診にこのNT‐proBNT検査も入れていくと、従来の心臓の検査だけより、格段に 心不全の発見が早期にでき、今よりももっともっとワンちゃんの平均寿命が延びるのではないか?    と期待しています。                     
     又、ネコさん、フェレットさんなどでもこのような確立された検査が出来る日を待ちわびています。(研究は進んでいるので、すぐに良いお知らせが出来ると思います。)                     
                          
     もしどこか体に悪いところがあっても、今の動物さんの病状にあった適切なお薬(いいお薬 もどんどん開発されてきています。)=幸せの魔法のスパイスで、毎日がハッピー(^^♪に 元気になりますように! チチンプイプイ(^_-)-☆                     
                          
    ※1)ネコさんの死因は、1位:感染症 2位:事故だそうです。                     
    ※2)1位は人間同様”悪性腫瘍”いわゆる癌です。                  &nb
    sp;  

    2008.02.01

  • symptom

    『熱中症にご用心!!』        No.1 2007.8月

     先日、2ヶ月の仔犬の頃から診させていただいていたワンちゃんが亡くなりました。                   
     まだ、5歳。熱中症でした。                   
     そのワンちゃんは少しでも目が痒いといっては病院に、少しでも腰が痛いといっては、病院にと、それはそれは大切に、愛されて育てられていました。 
                      
     その1週間前も1頭熱中症で亡くなりました。その子も、お兄ちゃんが大切に 大切に育てていたワンちゃんでした。亡くなった後も、お兄ちゃんは毎日食事を お供えしているそうです。    
                   
     2頭とも運び込まれたときには意識がありませんでした。         
              
     なぜこんなことになってしまったのでしょう?                   
     今年が始めての夏ではありませんし去年まで、いいえ今年も暑さには充分気をつけていたはずです。                    
     1シーズンに何頭か熱中症の動物さんが運び込まれます。  
                     
     真夏の炎天下、フィラリア投薬のためにワンちゃんを歩かせて来院してしまった飼い主さん、若い飼い主さんには、何で私があんなにも怒ったのかわからなかったかも知れません。待合で 呼吸速拍、虚脱、嘔吐、呼吸困難と状態が悪くなっていきました。その場が動物病院であった ため手早い処置で、半日入院で元気に帰っていきました。処置が10分遅れていたらと考えると、 今でも恐ろしくなります。     
                  
     このように熱中症は時間、体温がすべてで、ある点を超えてしまうと私たちの力ではどうすることも出来ません。冷却処置、輸液、酸素吸入、血漿輸液などあらゆる手を尽くしても 「必ず治します。」なんてことが出来ないのです。
                       
     どうすればいいのでしょうか?
     それはまず予防。暑さから動物さんを守ってあげてください。                   
     まだ、「梅雨だから」、「涼しくなったから」、「少しの間だから」、「毎年大丈夫だから」、 なんてことはありません。いつどんなときでも気をつけてください。                   
     当院で熱中症で亡くなってしまった子はこの5年で2頭です。壮絶な亡くなり方を前に それ以上何も出来なく、本当に、本当に辛いです。                   
     もう絶対にこれ以上増やしたくありませんし、亡くならないまでも動物さんがつらい思いを するのを見たくはありませんし、悲しんでいる飼い主さんを前に、私の怒りをどこに ぶつけていいのかもわかりません。                   
     ワンちゃんだけでなく、猫さんも、ウサギさんも、フェレットさんも、人間?も気をつけましょう。                   
     いつも大丈夫だからなんてことはありません。毎回気をつけてください。 
                      
     どんな時でも「熱中症にご用心!!」                   
                       

    2007.08.01

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