癌治療について知っていてほしいこと

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    癌に関してのお問い合わせについて

    癌における治療法に関しては、癌の種類や年齢、体力などで全く変わってきます。
    癌に関する診察、ご相談の場合、必ず動物さんをお連れ頂き、今までの経過・検査等をしっかりとお知らせ下さい。
    なお、お電話だけのご相談は致しかねます。
    また、癌に関してセカンドオピニオン料金は初診料と合わせまして、¥5,000~となります。

    2015.09.22

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    オゾン治療(療法)について

    オゾンとは・・・・

     自然界のオゾンは高度10 – 50km付近とされるオゾン層で生成され、私たちを取り巻く空気にも微量ながら含まれています。オゾンは、酸素分子にもう一個余分の酸素原子が付いた不安定な構造をしていて、自然に分解して酸素に戻る(O3→O2+O)際に放出される酸素原子がとても強い酸化力を持っており、大気を自浄する働き(消臭・除菌)や有害な紫外線を吸収する働きがあります。
     オゾンには独特のにおいがあり、高原や日差しの強い海岸、森林などの空気に多く含まれていますが、過度に多いと有害でもあります。オゾンは大気を浄化した後時間と共に酸素にもどるため、極めて安全な物質です。

    オゾン治療とは・・・・

     オゾン療法とは医療用のオゾンガスを用い、オゾンそのものの殺菌作用やオゾンと生体物質との反応生成物(オゾン誘導化学種)による作用を利用し、適度な酸化ストレス(※1)で生体内の抗酸化物質の量を増やし、体内の酸素化や免疫機能の向上、細胞の活性化などを期待する治療法です。主な効果に下記の作用があります。
     なお、オゾンは空気より多少重い気体です。この性質を知っていれば、オゾンの過度の吸入を防ぐことができます。
    (重篤な副作用は起こりません)(禁忌:甲状腺機能亢進症 G6PD欠損症)

      ①血流改善、酸素供給量増加
      ②鎮痛消炎作用
      ③創傷治癒促進
      ④免疫細胞活性化作用
      ⑤抗がん作用         など

    ※1動物たち(人も)が抱える90%以上の病気は活性酸素(=酸化ストレス)によって引き起こされます(体内に取り込まれた酸素の2%がエネルギー発生の際に活性化して活性酸素になるといわれています)。
     さらに活性酸素は、化学薬品、食品添加物、紫外線、喫煙、ストレス、怒りなどの感情、乱れた食生活などでも発生するので、現代社会では体は日々活性酸素にさらされています。
     しかしこの活性酸素、元々は体に必要で外部から入り込んできた異物(微生物)を退治したり、細胞内での情報伝達や代謝の調節、免疫など、さまざまな重要な働きがあります。
     増加し過ぎ、体内の脂質と結びつき過酸化脂質(=酸化ストレス↑)となると体に悪影響を与えるため、この酸化ストレスと抗酸化作用のバランスが健康を守る鍵となります。

     
    オゾン治療の効果

     オゾン療法は、(前述のように)様々な場合に効果がありますが、当院では腫瘍、腎不全、肝疾患などの難治性疾患、皮膚病、創傷、炎症、椎間板ヘルニア、加齢などによる体力・運動機能の改善・維持、QOLの改善、病中・術中・術後の疼痛緩和、アンチエイジング等で効果が出ています。

    オゾン治療の方法

     オゾン療法には、さまざまな投与方法があります。
     当院で行う治療は主に次の7つです。

     ① 注 腸 法(肛門から直腸の中に注入)
     ② 自家(多家)血療法
      (採血した血液とオゾンガスを混和し、再び体内へ戻す)
        A.大量自家血療法 B.少量自家血療法 C.大量他家血療法
     ③ 皮下注射法(少量ずつ皮下に局所注射で注入)
     ④ 腹腔内投与法(腹腔に針を刺して注入)
     ⑤ オゾン化オイルの使用(直接塗布する)
     ⑥ オゾン水の使用(洗浄する)

    1.注腸法
     直腸の中にオゾンガスを注入します(所要時間2~3分)。慢性疾患、腫瘍の補助療法や神経系疾患等で行います。外来診察で処置可能です。

    2.自家(他家)血療法
     採血した血液を自分の血管内にもどす方法(A)、採血し皮下注射する方法(B)、輸血の際の療法(C)があります。採血や血管確保が必要となるので手間はかかりますが、一番有効です。
     とくに(A)は腫瘍の治療やすべての疾患の当初の療法として効果的です。(B)は非特異的免疫刺激療法と言って、アレルギーや免疫の活性化が期待できます。(B)は外来診察で処置可能です。

    3.皮下注射法
     少量ずつ、皮下注射をします。疼痛の管理、関節や筋肉の疾患、椎間板ヘルニアなどで効果的です。外来診察で処置可能です。

    4.腹腔内投与法
     お腹に細い針を刺して、ガスを腹腔内に注入します(所要時間5分)。注腸法と同様の効果があります。外来診察で処置可能です。

    5.オゾン化オイルの使用
     潰瘍や外傷、皮膚に直接塗ります。創傷の治癒促進、抗炎症作用、酸素供給の改善等の効果があります。

    6.オゾン水の使用
     皮膚、粘膜、創傷、口腔などを直接洗浄します。創傷の治癒促進、抗炎症作用、酸素供給の改善等の効果があります。
     高濃度:皮膚の殺菌、難治性外耳炎・中耳炎の処置などに使用
     低濃度:皮膚の除菌などに使用

      

    2014.02.10

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    オーソモレキュラー療法:がん

    オーソモレキュラー療法とは・・・。

    栄養素=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療法。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
    薬は対処療法、栄養は根治治療です。

    オーソモレキュラー療法のがん治療へのアプローチ

     オーソモレキュラー療法のがん治療では、良質なタンパク質などの栄養素を充分量投与し、適切な栄養評価と高濃度ビタミンC点滴等を併せて行います。

     がんは慢性炎症性疾患で、イコールタンパク質消耗性疾患です。

     がんは食事中のタンパクをとるのではなく、体内のタンパク質(体の筋肉を分解して血中にタンパク質を供給します)をとるのです。よって炎症が強いほど(=がんが悪いほど)体内のタンパク質を消耗します。タンパク質の約67%を占めるアルブミンは肝細胞で作られ血液中に存在し、体液濃度の調節などを行っています。そして赤血球の中のヘモグロビンの材料となる栄養素ですので、タンパクが低下すると、アルブミンも低下し、結果貧血を引き起こし、体が低酸素状態になります。低酸素状態では新生血管が増え、がんの増殖を手伝ってしまいます。

     よって、がん治療のオーソモレキュラーとしては、アルブミン値を低下させないことが基本です。そのためには、食事から十分な動物性たんぱく質をとる(腸管からの吸収が悪いと意味がないため、乳酸菌※が重要)ことが重要です。しかし食事から摂取するたんぱく質だけでは追いつかないため、タンパク質を低分子化した製剤:プロテイン、アミノ酸製剤、グルタミン、BCAA※1等を補充します。

     また、カロリーの不足があると、せっかく摂取したたんぱく質がカロリー源として使用されてしまうため、経口でしっかりとカロリーを取ることも重要です。そのために、なるべく高脂肪の食事が必要です。
     ほか、がんは正常細胞の6倍以上の糖をエネルギーにします。そのため、糖はなるべく控えます。

                                                                                                          

     まとめると、がんと闘う基本食事は、高タンパク、高脂肪、低糖質。サプリメントとしてはタンパク質の補充として、プロテイン・アミノ酸・BCAA※1等、貧血改善のためのヘム鉄・亜鉛・銅等、その他、乳酸菌、核酸、ω3等の脂肪酸や抗酸化物質としてのセレニウム※2、ビタミンD等を含んだ総合ビタミン剤、免疫賦活剤などをしっかりと摂取します。

    ※1 BCAA=分岐鎖アミノ酸:筋肉で代謝されるアミノ酸です。アミノ酸には、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)と芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニン)があります。肝疾患になると肝臓で代謝される芳香族アミノ酸(AAA)が代謝されずに血中濃度が高くなります。逆に肝臓でほとんど代謝を受けない分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、アンモニア代謝などに利用されるため、血中濃度が低下します。このBCAA/AAAの比率が低下することで、肝臓の蛋白合成能が低下したり、肝性脳症が誘発されたりします。また、血清BCAA濃度上昇により、脳血管関門を通過する芳香族アミノ酸の量が競合的に減少し、肝性脳症の防止にもなります。また、BCAAの1つであるロイシンには肝臓でのタンパク合成を促進する効果もあります。

    ※2 セレニウム:強力な抗酸化作用があり、がんの発生や転移を抑えると考えられています。人では肺がん、大腸がんと前立腺がんには、特に有効との報告があります。
     チェルノブイリでは、甲状腺の異常予防のためにセレンが使用され、効果を発揮したとされています。また、活性酸素を除去します。ビタミンEは、活性酸素が出来る前段階で、それを抑制しますが、セレニウムの場合は、既に出来てしまった余分な活性酸素を直接分解します。その為に、ビタミンEや亜鉛などと同時に摂取すると、抑制と分解が同時に行われるので、より効果的です。さらにデトックス(解毒)効果もあり、水俣病の原因となった有害物質の水銀を、無毒で安定した化合物に変化させるなど、有害ミネラルなどに対して、デトックス(解毒)の効果があります。

     

    2013.10.29

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    『癌とは?』

    『癌とは?』

     癌とは、体内の細胞が異常を起こした時に起こる病気全体の事を言います。

     癌細胞は自分自身の増殖をコントロールできず、必要が無いのに分裂増殖し、大量の組織を作ります。この組織により作られたシコリが「腫瘍」と呼ばれます。

     このうち、転移を起こさず、再発もせず、命が脅かされる心配のないものを良性腫瘍といいます。逆に、①浸潤(癌細胞が周りの組織や器官に浸透して発育し、破壊していくこと)②転移(癌細胞が血管やリンパ系に入り、体の他の部位に広がり、新しい腫瘍が出来る事)③再発(腫瘍を切除した後に再び癌が発現すること)の3つがあるものを悪性腫瘍=癌といいます。 

     ここ20年ぐらいで動物の癌が急増しています。寿命が延びたことと関係があるのでしょう。また、昔は治すことができなかった病気をコントロールすることが可能となり、寿命が延びるほど、治すことの難しい癌で命を落とす動物が増えたのだと思います。

    2013.10.29

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    『癌の診断』

    『癌の診断』

     下記、癌の診断は当然重要ですが、元気があるかないか、食欲はどうか?など一般状態の評価も非常に大切です。そのすべての総合判断で今後の治療方針を立てていきます。

    Ⅰ.一般検査

    【視診】腫瘍の形、大きさ、色、皮膚の状態、リンパ節の大きさなどを確認します。
    【触診】腫瘍の硬さ、周囲組織との固着、リンパ節の固さなどを確認します。
    【血液検査】腫瘍の発生した臓器の血液検査項目の異常を確認します。またリンパ腫、白血病など血液・リンパ系の癌では、血液検査により初めて癌の存在が明らかになることもあります。

    Ⅱ.画像検査

    【レントゲン検査】腹腔、胸腔などの肉眼ではわからない部位の腫瘍の確認、形、大きさ、また骨の状態などを確認します。
    【エコー検査】上記同様、肉眼ではわからない部位の腫瘍の確認や、周囲組織との関連性を確認します。
    【高度画像診断】腫瘍の状態をより詳しく確認するためにCT検査やMRI検査などの高度画像診断が必要になる場合があります。

    Ⅲ.病理検査

    【細胞診検査】
     細い針を腫瘤に刺して細胞を採取し、どのような細胞で構成されているかを検査します。これにより、腫瘍なのか、腫瘍でないかを鑑別できることがあります。また、腫瘍であった場合、良性なのか癌なのかや、腫瘍の種類の鑑別ができることもあります。麻酔をかける必要もなく、動物への負担も少ないという利点がありますが、腫瘍の一部細胞しかとることができないため、確定診断がつかない場合もあります。

    【組織生検】
     腫瘍組織の一部を切り取り検査をすることで、腫瘍の種類を確認することができます。細胞診検査に比べ、大きく組織が得られるため高い確率で有意な診断が得られます。ただし、取る組織が大きくなるため、全身麻酔が必要となる場合もあります。
    また、手術により摘出した腫瘍は必ず病理検査に出します。そして確実に、①どんな種類の腫瘍か、②良性または悪性、③組織の切除範囲、④血管およびリンパ管への侵潤の有無などを調べます。手術後の回復具合や今後の治療方針を立てる上で欠かせない検査です。

    Ⅳ.リンパ節の検査
     癌の転移は、血液を介していく血行性転移と、リンパを介していくリンパ行性転移に大きく分けられます。このうちリンパ行性転移では、まず原発巣の所属リンパ節に転移を起こします。体表のリンパ節については触診により、また、体内のリンパ節についてはレントゲン検査、超音波検査などにより硬さ、大きさなどを確認し、必要に応じて病理検査を行い、リンパ節への癌の浸潤の有無を確認します。癌の進行度を把握する上で重要です。

    2013.10.28

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    『癌の治療は?』  癌三大治療

    『癌の治療は?』

    人間と同じです。
    癌三大療法といわれている、外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)、その他第四の治療といわれている免疫療法などがあります。

    ☆癌三大治療

    1.外科療法(手術)

    根治的手術:癌の完治を目標に、癌を物理的に取り除きます。取り残しのないように、癌の周りの正常に見える組織も含めて切除する場合もあります。リンパ節転移を起こしている場合は、リンパ節郭清も行います。
    緩和的手術:癌の完治を目的とするのでなく、症状を和らげるための手術です。

    2.放射線療法

    癌にダイレクトに放射線を照射し、癌のDNAを破壊し、癌細胞を消滅させたり、少なくしたりします。手術同様、根治的照射法と緩和的照射法があります。照射時には麻酔が必要です。

    3.化学療法(抗癌剤)

    1.2の局所療法と異なり、抗癌剤は全身に作用します。ただ、抗癌剤が非常に有効な癌もありますし、癌だけを選択的に退治できるような新薬もどんどん開発されています。

    2013.10.27

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    『癌の治療は?』  免疫療法

    『癌の治療は?』

    人間と同じです。
    癌三大療法といわれている、外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)、その他第四の治療といわれている免疫療法などがあります。

    ☆免疫療法

    生体が本来持っている免疫細胞(自然治癒力)を高め、病気を治療するという方法です。癌免疫療法とは自然免疫や獲得免疫を利用することで、癌の増殖を抑えたり、転移、再発を抑制する治療法です。上記の癌三大治療は効果もありますが副作用も強く、何よりも自然治癒力や免疫力はかなり低下します。よって、免疫療法と三大治療を組み合わせる治療法が有効です。

    免疫療法には様々な種類があります。

    1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法

      1-1.免疫細胞療法
      1-2.サイトカイン療法
      1-3.癌ワクチン療法
      他、高濃度ビタミンC点滴療法など

    2. 癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法

      2-1.免疫賦活療法(ある種のサプリメント含む)
      2-2.健康食品療法(腸管免疫、核酸含む)
      他、オゾン療法、自律神経療法(鍼灸、マッサージ、温泉、マイクロバブル等)、心理療法等

    (追伸.ピンク文字:現在当院で行っている免疫療法。青文字:今後導入予定の療法

    2013.10.26

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    『癌の治療』   治療的免疫療法

    免疫療法には様々な種類があります。

    1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法 

     1-1.免疫細胞療法
     1-2.サイトカイン療法
     1-3.癌ワクチン療法
     他、高濃度ビタミンC点滴療法など

    1.抗癌作用を発揮する治療的免疫療法

    免疫は大きく「自然免疫」と「獲得免疫」に分けられます。

    病原体が体内に侵入したときにまず起こるのが「自然免疫」です。侵入したことを体に伝えるために、細胞は目印を表面に出します。病原体は、例えば細菌なら細菌に共通した目印を持っています。すると、周囲で見回りを行っている免疫細胞が目印をキャッチして、すぐにその場所に集まり、細胞ごと食べて破壊してしまうのです。この役割をする免疫細胞が、白血球の中の好中球・マクロファージと、ナチュラル・キラー(natural killer; NK)細胞という、文字どおり生まれつきの殺し屋で全身をパトロールしながら、がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけ次第攻撃するリンパ球などです。また、敵の情報を獲得免疫に伝える役目を持つ樹状細胞もあります。

    それに対し、「獲得免疫」は上記の樹状細胞から、特定の敵の情報を受け取り、その敵のみを攻撃する免疫です。ここで働く細胞はリンパ球(ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞)が中心となります。ヘルパーT細胞は司令塔の役割を果たし、他の細胞に攻撃命令を出し、侵入した病原体を破壊します。また、ヘルパーT細胞はB細胞に抗体をつくるように指令を出します。抗体は溶けて流れている異物分子でも攻撃できます。キラーT細胞は、感染した細胞を見つけ出して殺す事ができます。このように、過去に1度、体内で戦ったことのある病原体や物質(ウィルスや細菌感染、時には癌細胞など)が再び体内に侵入してきた場合の体の抵抗力は飛躍的に高まります。

    1-1.免疫細胞療法

    免疫細胞療法とは、上記のように体内で働いている細胞を取り出して(採血)体外で培養し、再び体内に戻すことで、敵と戦う力をパワーアップする方法です。増やす細胞の種類や、戦い方の違いにより様々な療法があります。(後述:敵と戦う兵隊を送り込む活性化リンパ球療法や、司令塔を送り込むDC療法など)それぞれ単独でなく、併用もできます。

    ① 活性化リンパ球療法(CAT療法)
    癌細胞に対し広く初期攻撃する治療法です。自分の血液を採取してリンパ球を1000倍に培養して点滴で体に戻すため、副作用の心配は極めて少ないです。

    ② DC(樹状細胞)療法
    前述の樹状細胞に癌の情報を取り込ませ、癌を的確に攻撃させることを目的とした治療法です。

    1-2.サイトカイン療法

    サイトカインも生体にとって”有害・異常な状況”が起こると、それに反応して生体を守る物質です。このサイトカインを投与することで免疫力を強化させるのがサイトカイン療法です。
    治療では「インターロイキン」と「インターフェロン」の2つがよく使われています。インターロイキンは白血球から分泌され、発見順に番号がつけられています。IL-2、12を癌サイトカイン療法で使用します。インターフェロンは、抗ウイルス作用、細胞増殖抑制作用、抗腫瘍作用、免疫調節作用、細胞分化誘導作用などの生物活性が知られ、医薬品としてα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、ω(オメガ)の4型があります。動物では、γ(インタードッグ)とω(インターキャット)という製剤があります。インタードッグは、抗腫瘍効果、抗ウィルス効果、免疫亢進作用などがあります。また、イヌのアトピー性皮膚炎の治療にも使われます。インターキャットは、機能的にはγとほぼ同じですが、特に抗ウィルス効果を期待して、ネコのウィルス感染症、慢性口内炎、イヌパルボウィルス感染症など、さらに癌の治療と幅広く使われます。

    1-3.癌ワクチン療法

    自分の癌組織を使って、癌細胞の刺激をさせるものと一緒に体の中に入れて、体の免疫反応を強くさせることで、癌細胞を持続的に攻撃しようとする療法です。

    1-その他.高濃度ビタミンC点滴

    高濃度ビタミンC点滴療法では、大量のビタミンCを点滴で血管内へ投与します。血液中のビタミンCが高濃度になると過酸化水素が発生し、この過酸化水素は正常な細胞には影響を与えずに、癌細胞だけにつよい障害を与えるため、癌細胞を自然死へ誘導できるのです。この作用は、あらゆる癌に効果が期待されます。

    2013.10.25

  • cancer

    『癌の治療』   補助的免疫療法

    免疫療法には様々な種類があります。

    1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法 
    2. 癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法

     1.免疫賦活療法(ある種のサプリメント含む)
     2-2.健康食品療法(腸管免疫、核酸含む)
     他、オゾン療法、自律神経療法(鍼灸、マッサージ、温泉等)、心理療法等

    2.癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法 

    2-1.免疫賦活療法

    免疫賦活作用とは、動物が元々持っている免疫力、生体防御機能をアップさせることによって、病気を治そうというものです。
    免疫賦活剤は免疫アジュバントともいわれ、免疫応答を強くしたり、抑制する活性をもっている物質です。動物では、製剤としてではなく、サプリメントとして使用することが多いです。
    霊芝、アガリクス茸といった食用キノコは、古くから民間伝承的に免疫機能を増強する働きがあるとされ、がんやアレルギー、高齢といった生体の免疫機能が崩れた人に有用とされてきました。これらキノコの多くには、その有用成分としてβ-グルカンが含まれています。β-グルカンとは、キノコ、酵母、真菌等に含まれるグルコースが連なってできた高分子量の多糖体です。このβ-グルカンは、免疫を担当するマクロファージやリンパ球を刺激して免疫力を高めます。例えガンが体に残っていても免疫力を高めればガン細胞の増殖を抑えることができ、ガンの再発や転移の予防になります。

    2-2.健康食品療法

    プロポリス、サメ軟骨、オメガ3脂肪酸、プロポリス、キチン・キトサン、クロレラ、スピルナなど

    ① 乳酸菌 
    Drりえのお話 No.34 2013.7月 『癌(病気)と戦おうシリーズ1・乳酸菌』参照

    ② 核酸
    Drりえのお話 No.9 2008.5月 『核酸との出会い』参照

    2013.10.23

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    『癌(病気)と戦おうシリーズ1・乳酸菌』  No.34 2013.7

     『乳酸菌は良い』と言うことは、ほとんどの方が知っていることだと思いますが、どうして良いのか?と聞かれるとどうですか?

     『便秘や下痢を治してくれる』『腸の動きを良くする』・・・ふむふむ・・・そうですね。腸の動き(消化・吸収)がスムーズに行われないと、いくら口から栄養分を入れても活用されずに排泄されてしまいますよね。(栄養素を体が取り入れることが出来るような形に分解することを「消化」といい、消化器官から体へ取り込まれることを「吸収」と言います。)消化は腸内常在菌が体内の消化酵素と協力して行います。その常在菌には善玉菌(ビフィズス菌などの乳酸桿菌や球菌等)、悪玉菌(バクテロイデス、ユウバクテリウム、嫌気性連鎖球菌などの腐敗菌、病原性のあるウェルッシュ菌等)、日和見菌がいるのですが、悪玉菌が優位の環境では消化吸収はスムーズに行われません。
    で、他の理由は・・・?
     

     今日はその乳酸菌について、病気・・・その中でも、大事なメルモの命を奪った『ガン』に関連づけてお話していきたいと思います。

     『ペットのがん、アトピー、難病は腸から治す!』

     この一文に目が釘付けになりました。というのも、20年近くこの仕事をしてきて、病気の動物さんを診たり、うちの動物達で感じたり、自分自身の体調から『健康の基本は腸である。』と感じていました。外来でも、私が『基本は腸ですからね』と言っているのを聞かれたこともあるかと思います。腸が丈夫な子は大丈夫(腸が弱い子がすべて弱いというわけではありませんが)。うちの18歳まで生きたあいちゃん(シェルティ)なんて、小さい頃から何を食べても下痢も嘔吐もしない、とても腸の丈夫な子でした。
     腸とガン(病気)の関係を科学的にはっきり理解したい(?_?)。そんな理由から、乳酸菌の勉強を始めました。

     まず、言葉の説明から。
     

     腸内フローラとは腸内常在菌の繁殖状態を意味します。その腸内フローラが良好(善玉菌優位)であれば、発育、栄養素合成、感染防御、免疫活性、ガン抑制、老化抑制、薬物・毒物代謝促進、生理活性向上など、健康状態を改善する方向に整い、逆に悪玉の勢力が高まると不健康・発病の方向に傾く事が研究されています。

     次に加齢と腸内フローラとの関係を見てみると(人間での話になりますが)、誕生からしばらくの間、善玉菌優位の状態ですが、その後悪玉菌が優位になってきます。とは言っても、離乳期以降、成年期の前期頃までは、ビフィズス菌などの善玉菌もまだまだ元気に繁殖してくれています。しかし成年期後半からは善玉菌数が激減するのです。それと反比例してウェルッシュ菌のように病原性のある悪玉菌が急増します。

     さらに老年期に入ると悪玉菌ばかりはびこるようになります。これらの事実から、腸内フローラに注目する限りでは、老化とは悪玉菌が増えることであり、善玉菌を優位に保ち続けることができれば、老化を遅らせることができるのです。また、老化とは外見が年寄りになることだけでなく、免疫力が低下することでもあります。

     年をとると病気になりやすくなるのは、免疫力が落ちるからなのです。こうした点に注目するならば、腸内フローラの状態をできる限り良好に保つことができれば、病気や免疫力の低下予防になるのです。ちなみに免疫とは『疫(はやり病=病原菌)を免ずる作用』イコール『感染病を免れる作用』ですが、感染症だけでなく、体を病にさせない力、病から回復させる力すべてを免疫と考えるべきです。ガンの発症の引き金を引くのも『免疫力の低下』です。

     
     

     ガンの始まりは正常細胞の変異です。正常な細胞が、発ガン物質の影響や突然変異などで変異し、変異した細胞が生き延び、細胞分裂を繰り返していくとガン組織へと成長するのです。一説によれば、私たちの体の中にはどんなに健康でも常に千単位のガン細胞が存在しているそうです。全身の細胞は60兆個もあるので、何千個ガン細胞があったとしても、そのまま増えずに細胞が死んでいってくれれば何の問題もありません。体の中にはそのような異常細胞を処理する免疫システムがあり、その免疫システムを統括している自律神経が働いています。それらが正常に働いていればたとえ異常な細胞が出現したとしても、修復・排除してくれるのです。
     

     その修復・排除に重要な役割を担っているのが血液中の細胞、白血球です。白血球は多くの種類に分化していますが、大きく分けると『リンパ球』『マクロファージ(単球)』『顆粒球』に分かれます。
     

     リンパ球は、ウィルスなどのような小さな異物とガン細胞を攻撃する主役ですが死んでいった細胞を片づけることはできません。これに対して、マクロファージと顆粒球は細菌や細胞の死骸や死にかけている細胞(ガン細胞含む)を片づけてくれます。要は、皮膚の表面の細胞が死んだら垢となって脱落していきますが、体内の垢を処理してくれるのです。その中でもマクロファージは処理した異物に対してサイトカインという物質を放出します(リンパ球もサイトカインを放出します、リンパ球の詳しい話は次項で((+_+)))。簡単に言うと、敵の情報分析をし、みんなに知らせ、臨戦態勢を整えさせるのです。よって、白血球が絶えず元気に働いていてくれればガンを抑えることができるのです。
     

     そこで前述の乳酸菌との関係ですが、乳酸菌(どの乳酸菌でも良いというわけではないですが)の中に白血球を活性化し、サイトカインの一部、腫瘍壊死因子を産生する強い力があることがわかりました。また、腸(小腸)には免疫システムのスイッチ(免疫の司令塔)があるのですが、そのスイッチをオンにすることもできるので、免疫力がさらに高まります。そして一番最初にお話ししたように、腸の動き(消化・吸収)がスムーズに行われてこそ初めて、栄養分やサプリメントが体内に吸収されるため、乳酸菌を摂取することによって、サプリメント等のさらなる効果が出てくるのです。

     
     

     難しいことを書き連ねてまいりましたが、ガンと闘うためにはまず体=腸内環境を整えることが必要なことはわかっていただけましたか?

     

     また、今回ガンに的を絞ったようなお話の仕方をしてしまいましたが、そうではなく、すべて病気に話を置き換えることができます。例えば動脈硬化に置き換えてみると、過剰な脂質の蓄積が要因とされる病気ですが、過剰な脂質を片づける過程に白血球が元気に働いてくれれば、有害な脂質の代謝が速やかに行われ、病気の予防になります。こんな感じで、すべての病気において乳酸菌は有効なのです。
                                                                                                  

     また、ちょっと意外ですが・・・お野菜、果物の中には、今まで述べてきた乳酸菌がたくさん含まれているのです。免疫落ちてきてるな~と感じたら、キャベツ、お茄子、大根、バナナ、スイカ、パイナップルなどをせっせと食べてみてください。白血球クンがしっかりと働いて、元気にしてくれるはずです(*^_^*)
     
     ガンと闘おうシリーズ、第一弾として、乳酸菌についてお話ししました。

     

     次は リンパ球についてお話したいと思います。ちょっと難しい話になりますが、ついて来てくださいね(*^_^*)。

     

    2013.07.01

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