予防:感染(伝染病、ノミダニ、フィラリア)、定期健診、不妊手術

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    『最新医療機器』          NO.18  2009.10月

     磁気共鳴画像装置( MRI) 、コンピューター断層撮影装置( CT )、放射線治療装置・・・・・。 

     現在、これらの最新医療設備は人間の大学病院では普通に備わっていますが、最近では動物さん、すなわち獣医大学でも人間と同様の上記の装置を使用する高度検査・治療を受けることができるようになって来ていますし、大学病院以外でも、獣医さんが何人もいて専門的な検査・治療をされている病院もあります。

       動物さんだって人間と同じ生き物ですから、人間と同じ病気にかかります。   

     治療も、人間でできることは動物さんでもできます。

     脳の手術だってできるし、心臓の手術だってできます。。

     一昔前はどうだったのでしょうね(+o+)。私は獣医師になって14~15年ですが、たった(?)この年月でもかなり変わってきています。

     例えば、癌の場合の放射線治療は、かなり昔から行われている治療法ですが、かつては癌以外の正常組織へのダメージも強く、副作用がかなり出ました。しかし現在の(私のメルモが当てている)放射線は腫瘍にかなりピンポイントで当てることができるため、当時の放射線と比べると腫瘍以外の組織への副作用が最小限で済みます。メルモなんて、今日までに3クール(回数にして15回)の放射線治療を行っていますが、1クール終わるとちょっとだけお鼻の上の毛が抜けて、黒くなるだけで、ただれたり、痛みが出たりなんて全くありません。

     また、我々のような一般開業医でも、おそらく1病院につき1~3台はICU(温度・酸素濃度などを一定にできる集中治療室(ゲージ))を持ち、一昔前は助けてあげられなかった動物さんを助けることが出来るようになっています。
    また、命を助けるものではないけれど、低出力レーザー治療(当院使用レーザーはHe‐Neコールドレーザー)や鍼治療(鍼には詳しくないですm(__)m)は、1度で劇的な効果はないけれど、鎮痛効果があり、当てると気持ちがいいのか、レーザーを当てるのを楽しみに来るワンちゃんもいます(^-^)。
     椎間板ヘルニアや靭帯などの整形外科手術後の運動療法にしても、人間同様、専門の方がリハビリテーション・プログラムを組み、マットやボールを使うリハビリや、水中トレッドミルなども使用します。人間と全く同じですね(^_-)-☆。

     また、わんちゃん用の体脂肪計(計りたい方はお申し出くださいね(^-^))もあり、体脂肪と病気との関係性についても研究されています。体脂肪率35%以上を肥満と定義し、30%未満と比べると外耳炎に罹る率は2.4倍、膿皮症が1.8倍、歩行障害が2.5倍だそうです。

     そんなこんなで、一昔前のように動物さんが調子を壊しても「所詮、犬猫だからね~!」なんてことなく、人間同様の治療・検査ができる今の時代に獣医師になって良かったと、この仕事にとてもやりがいを感じている毎日ですが、人間とのギャプを感じることもあります。

     ではもし、ご自分の体に”しこり”を発見したらどうされますか?しこり=癌と思いあせりますよネ。
     そんな場合、罹りつけの内科に行きますか?それとも罹りつけの外科?
     いいえ。
     自分の体の事をよく知っていてくれて、相当信頼をしている病院や先生がいらっしゃる場合以外は、おそらく初めから大きな病院ないし、大学病院に行かれますよね。
     では子供さんならどうされますか?突然大きな病院に行かれますか?おそらく大多数の方は、まずは罹りつけの小児科で診察をうけ、その先生の指示に従うと思います。

     動物さんはどちらに入りますか?

     突然、全く知らない大きな病院に罹られますか?

     人間の大人同様にそう考えられる方もいらっしゃると思います。けれど、うちに来ていただいている方がその選択をされたら、とても悲しいですね(-.-)。Ah~信頼されてないんだな~((+_+))と。
     大きな病院がすべてにおいて優れているとは限りませんし、大学病院がすべてにおいて優れているとも限りません。「これこれの病気なら、どこどこの先生。癌ならどこそこの大学病院。」など、内部事情を一番知っているのは、実は我々獣医師なのです。また、飼い主の方が思っているほど難しい病気でなく、一般の開業医でも普通に治療を行う病気であったり、手術であったり、または、検査は大きな病院で行って(CT検査やMR検査など)、診断・治療は個々の動物病院で行う場合も少なくありません。

     どうぞ飼い主の方は、罹りつけの獣医師を信用して下さい。けどその前に、我々獣医師が飼い主様に信頼していただけるような人格(?)にならなくてはいけないのですけどね(-_-メ)。
     なかなか人格形成は難しいですが、今私が出来ることは、最新医療の知識を蓄えるため、日々、勉強です。また、セミナーに出席する度に、新たな治療法、検査法を学べるため、できるだけセミナーも出席したいので、臨時休診にさせていただく場合があるかもしれません。
     せっかくこの良き?時代を生きているので、動物さんにも最善の治療を行い、家族みんなで仲良く長生きしましょう(^-^)(^-^)。少しでもそのお手伝いができれば私は幸せです☆(^-^)☆。

    P.S 
    今年もおかげさまで、うちのメルモがお誕生日を迎えることができました。
    癌の放射線治療をはじめてから2年。メルモは頑張ってくれています。
    気にしていただいている方々、本当にありがとうございます。
    メルモはまだまだ頑張ります。『まだおいしい物をいっぱい食べたいからね(^^♪』

    2009.09.01

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