私は、獣医師であるにもかかわらず、
完全なる”ペットロス”を経験しました。

経験した。と過去形ではなくて、
実際はまだ、私はチャコの死から立ち直っていません。

チャコのことを、想い出にはできていません。

メルモは、それはそれはかわいらしく、
今の私には、なくてはならない存在です。
けれど、メルモとチャコとは違います。

チャコはチャコ、メルモはメルモ・・・

実際、今回、チャコの事について、書き綴りながら、
またどれほどの涙を流したのか、計り知れません。

けれど、あえてチャコの事について触れる事によって、
少しでも私の中で、チャコの死を認めることができるのではないかと、
つらい思いをして、文章にしてみました。

ペットロスについて、最近いろいろ述べられています。

けれど、何を読んでみても、誰に助けを求めてみても、
結局は自分で立ち直らなくてはいけません。

死を認められないのだったら、認めなければいいし、
忘れられないのだったら、忘れなければいい・・・
けれど、現実問題、愛するものは死んでしまっても、
私たちは生きている。

いつかまた会えるその日までは、
生きていかなくてはいけない。

そのためにどうすればいいのかと言う事は、
人それぞれ違うはずです。
これと言った方程式なんか、あるのでしょうか?

私は、まだまだ時間はかかると思うけれど、
少しずつでも、チャコの死を認め、
思い出に変えていければいいな!と、思っています。

そして、いつかは来るであろう、メルモの死も、
受けとめられるような人間にならなくてはいけないな!と、

チャコへ

マリア動物病院