『最後をみとる責任』 No.24 2010.8月
約四半世紀ぶりに、動物さんの映画(TV版、ハリウッド映画)『HACHI』を見てしまいました。
小学生の頃『南極物語』を見て以来、何があっても動物主役の映画・ドラマは見るものか!と心に決め『今日のワンコ』以外は見ていなかった私が、つい可愛い仔犬がTVに映っているのを見て、流れで見続けてしまいました。(当然ハチが死んでしまうところは見ていません・・・(;_:)。)
ご存知の方も多いとは思いますが『HACHI』は昔の日本映画『ハチ公物語』のハリウッドリメイク版で、 死んでしまった飼い主さん(お父さん)を駅で待ち続ける話です。ハチは毎日出勤するお父さんを 駅まで見送り、帰宅するお父さんを迎えに行っていました。ある日、お父さんは普段どおり出勤時にハチと一緒に駅まで行きます。しかし、職場でお父さんは突然死してしまいます。そんなことを知ってか、知らずかハチはいつものお父さんの帰宅時間に、いつもの駅までお父さんを迎えにいきますが当然お父さんは帰ってきません。その日から、ハチは毎日駅でお父さんを待ち続け、月日と共に老い、駅で亡くなってしまうと言う話です。
私はそこで重大な事実を知りました。
ハチの身近な人間は誰一人「お父さんは死んでしまったから、もう帰ってこないんだよ」と、言葉でハチに教えてあげていないではないですか(ー_ー)!!。「もう帰ってこないのよ~!」とは 皆言いますが、何で帰って来ないのかは教えてあげていない(>_<)。それはいかんですよ!
おそらくハチはお父さんが死んでしまった事は知っています。でも、人間の口からその事実を聞きたかったのではないでしょうか。
そして家族みんなで、お父さんが死んでしまった悲しみを共有したかったのではないでしょうか。
お父さんの亡骸にサヨナラが言いたかっただろうし、お葬式には出席できないにしろ、心の中で魂にもサヨナラが言いたかったに違いありません。
その儀式たるものに全く関与させてもらえず、ハチは駅でお父さんの魂を待ち続けることしか出来なかったのでしょうね。
日本版の元祖『ハチ公物語』はどうなのかわかりませんが、犬猫目線の私としては、ちょっと納得のいかない話でした。
我が家の子供たち(犬と猫)にも、私が死んでしまったら同じように私を待ち続けるであろうと思われる子がいます。 犬は2頭とも胃に穴が開くでしょうし、猫のクララは引きこもりに逆戻りで、最終的には胃に穴が開くでしょう。
そんなことにならないように、動物を一旦飼ったのであれば責任を持って人が最期を看取る責任があります。そうしたくても出来ない場合も少なからずあるとは思いますが、私は人生であと何頭動物が飼えるかな(?_?)なんて真剣に数えたりします。
また、今では人間の子供も平気で育児放棄する世の中ですが、動物を家族にすると決めたのであれば、何があっても放棄はしないで頂きたい(`´)。人間の事情で致し方ない 場合もあるでしょうが、これまた犬猫目線の私からすれば、どんな理由であろうと勝手な言い分です。「衝動買いしちゃった」なんて方もいらっしゃいますが、衝動買いだろうとなんだろうと、もし若夫婦だったら「子供が出来たらどうするか」「子供が動物アレルギーだったら どうするか」「子供が大きくなって学費がかさむ様になったらどうするか」、独身の方は「結婚後はどうするか」、転勤のある方なら「転勤の時はどうするか」、ご年配でお一人暮らしの方は 「入院などする場合はどうするか」などなど、また動物が病気になった時には、治療費はどのように工面するか、など様々なことをしっかりと考えて飼って頂きたい。
人間の子供は出来てしまったら仕方ないけれど、動物さんは出来てしまうことはありません。 理由(拾ったにしろ、もらったにしろ)はどうであろうと、飼おうと思って飼うわけですからね。
私の一番嫌いな言葉『飼えなくなったからあげちゃいました~』なんて言葉、絶対に耳にしたくありません(-_-;)
動物に対する目に見える虐待だけでなく、ネグレクトまでもしっかりと取り締まれる法律の改正を待ち望む今日この頃です。
大切な動物さんを残して死んでしまったら逮捕?されるかも 知れませんから、飼い主さんは日々健康に注意して長生きしてくださいね(^_-)-☆。
どなたか『動物幸福党』なる政党を立ち上げてください(^。^)。ウグイス嬢しますよ~(?_?)。