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★ 当院のサプリメントの位置づけ★
★ 当院のサプリメントの位置づけ★
栄養療法とは、栄養素=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療法。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
薬は対症療法、栄養は根治治療です。当院のサプリメント処方の位置づけは、今現在体に起きている不調(病気のこと)を治療するうえで、①投薬のみより治癒率・治癒時間が改善する、もしくは②投薬をやめることができない疾病(難治性疾病、自己免疫疾患、アレルギーなど)の場合に投薬による副作用を軽減させたり、投薬量を極限まで減らしたり、ときには投薬をストップできたり、病気自体の悪化を防いだりする、③病気の治療に負担がかかる際に、その治療に打ち勝つ体づくりの助けをすること、を目的として行っております(病気の治療目的ということ)。
また、健康食品の位置づけではありますが薬剤とほぼ同じ成分で効果もあるサプリメントも存在しています(ex、BCAA製剤など)
とは言っても、飼主様からのご相談があれば、人間同様、健康の維持・増進や病気の予防、毛艶のUP、食事で不足している栄養素の補給や強化、老化ボケ防止などのエイジングケアを目的とした処方も行います。
人間では「医学的根拠を背景に設計されたサプリメントを医師のアドバイスのもとで利用することが望ましい」と定義づけられていますが、動物さんでも同じで、上記なおかつ当院では自身のペット(癌で放射線治療までしたメルモ、腎不全の猫たち、アレルギーのメイ、凝固異常のラン、18歳まで生きたあいちゃん、脳障害のクララ、他様々な子たち)や自身で使用し、確実に効果のあるサプリメントのみを使用しています。
よって効果が現れるまでには、時間がかかるものはまれです。
ただ効果は個体個体で異なるため、効果が弱い、もしくは悪影響が出る場合、何種類か変更する場合もございます。また、好転反応と言って一時的に悪化に見える状態になることもございますので、勝手に服用をストップしたり、多く飲ませたりはお控えいただき、必ず相談もしくは診察にご来院下さい。
疑問点などございましたら納得のいくまでお尋ねください。
2022.12.19
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癌、ホリスティック医療に関してのお問い合わせについて
癌における治療法に関しては、癌の種類や年齢、体力などで全く変わってきます。癌に関する診察、ご相談の場合、必ず動物さんをお連れ頂き、今までの経過・検査等をしっかりとお知らせ下さい。
同じくホリスティック医療は完治を目指す治療ではなく、完治を目指す治療と並行して行う治療です。その子、ご家族にとってどうすることが一番なのかを様々な角度から検討し、治療を開始いたします。よって、お電話だけでは様々な状態がわかりません。必ず動物さんをお連れ頂き、今までの経過・検査等をしっかりとお知らせ下さい。
再生医療は完治が見込める治療ですが、完治率は非常に低い場合もあります。患っている病気や年齢、その他によりかなり異なります。こちらもお電話だけでは積極的に進めていくべきかどうかという判断ができかねますので、必ず動物さんをお連れ頂き、今までの経過・検査等をしっかりとお知らせ下さい。
お電話だけのご相談は致しかねます。
セカンドオピニオン料金は初診料、カルテ作成料と合わせまして、¥5,000~(30分)となります。
2015.09.22
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オーソモレキュラー療法:がん
オーソモレキュラー療法とは・・・。
栄養素=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療法。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
薬は対処療法、栄養は根治治療です。オーソモレキュラー療法のがん治療へのアプローチ
オーソモレキュラー療法のがん治療では、良質なタンパク質などの栄養素を充分量投与し、適切な栄養評価と高濃度ビタミンC点滴等を併せて行います。
がんは慢性炎症性疾患で、イコールタンパク質消耗性疾患です。
がんは食事中のタンパクをとるのではなく、体内のタンパク質(体の筋肉を分解して血中にタンパク質を供給します)をとるのです。よって炎症が強いほど(=がんが悪いほど)体内のタンパク質を消耗します。タンパク質の約67%を占めるアルブミンは肝細胞で作られ血液中に存在し、体液濃度の調節などを行っています。そして赤血球の中のヘモグロビンの材料となる栄養素ですので、タンパクが低下すると、アルブミンも低下し、結果貧血を引き起こし、体が低酸素状態になります。低酸素状態では新生血管が増え、がんの増殖を手伝ってしまいます。
よって、がん治療のオーソモレキュラーとしては、アルブミン値を低下させないことが基本です。そのためには、食事から十分な動物性たんぱく質をとる(腸管からの吸収が悪いと意味がないため、乳酸菌※が重要)ことが重要です。しかし食事から摂取するたんぱく質だけでは追いつかないため、タンパク質を低分子化した製剤:プロテイン、アミノ酸製剤、グルタミン、BCAA※1等を補充します。
また、カロリーの不足があると、せっかく摂取したたんぱく質がカロリー源として使用されてしまうため、経口でしっかりとカロリーを取ることも重要です。そのために、なるべく高脂肪の食事が必要です。
ほか、がんは正常細胞の6倍以上の糖をエネルギーにします。そのため、糖はなるべく控えます。まとめると、がんと闘う基本食事は、高タンパク、高脂肪、低糖質。サプリメントとしてはタンパク質の補充として、プロテイン・アミノ酸・BCAA※1等、貧血改善のためのヘム鉄・亜鉛・銅等、その他、乳酸菌、核酸、ω3等の脂肪酸や抗酸化物質としてのセレニウム※2、ビタミンD等を含んだ総合ビタミン剤、免疫賦活剤などをしっかりと摂取します。
※1 BCAA=分岐鎖アミノ酸:筋肉で代謝されるアミノ酸です。アミノ酸には、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)と芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニン)があります。肝疾患になると肝臓で代謝される芳香族アミノ酸(AAA)が代謝されずに血中濃度が高くなります。逆に肝臓でほとんど代謝を受けない分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、アンモニア代謝などに利用されるため、血中濃度が低下します。このBCAA/AAAの比率が低下することで、肝臓の蛋白合成能が低下したり、肝性脳症が誘発されたりします。また、血清BCAA濃度上昇により、脳血管関門を通過する芳香族アミノ酸の量が競合的に減少し、肝性脳症の防止にもなります。また、BCAAの1つであるロイシンには肝臓でのタンパク合成を促進する効果もあります。
※2 セレニウム:強力な抗酸化作用があり、がんの発生や転移を抑えると考えられています。人では肺がん、大腸がんと前立腺がんには、特に有効との報告があります。
チェルノブイリでは、甲状腺の異常予防のためにセレンが使用され、効果を発揮したとされています。また、活性酸素を除去します。ビタミンEは、活性酸素が出来る前段階で、それを抑制しますが、セレニウムの場合は、既に出来てしまった余分な活性酸素を直接分解します。その為に、ビタミンEや亜鉛などと同時に摂取すると、抑制と分解が同時に行われるので、より効果的です。さらにデトックス(解毒)効果もあり、水俣病の原因となった有害物質の水銀を、無毒で安定した化合物に変化させるなど、有害ミネラルなどに対して、デトックス(解毒)の効果があります。2013.10.29
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オーソモレキュラー療法:肝臓疾患
オーソモレキュラー療法とは・・・。
栄養素療法=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
薬は対処療法、栄養は根治治療です。オーソモレキュラー療法の肝臓治療へのアプローチ
【慢性肝炎】
犬で多く、肝臓内の炎症と肝機能検査の異常が続き、どんどん進行し、最終的には肝硬変になります。膵臓、胆道系疾患の合併症で起こることも多いですが、ほとんどが特発性で炎症の原因は不明ですが、炎症が強い時こそ、十分な栄養が必要となります。治療の目的は、炎症を抑えることですが、炎症の原因として銅の蓄積の可能性も高いため、銅の摂取量を控えることと、銅の排泄を手助けすることも重要となります。銅の排泄には亜鉛が関与します。
亜鉛はアトピーの治療でも必須ですが、身体にとって必要不可欠な存在です。銅の腸管からの吸収を阻害するように作用することと、体内の銅を便と一緒に排泄させるという作用もあります。また、肝臓が壊れてしまうのを予防する(肝臓の繊維化を予防)効果もあり、抗酸化活性も有します。
また、胆汁の銅排泄低下で銅が蓄積することもあるため、利胆剤使用も効果的です。
そして抗酸化、抗線維化、抗炎症化とタンパク合成を増強し、細胞レベルで毒性を妨害し、免疫能を高めることを目的とし、シリマリン※1(ハーブの種子に含まれるフラボノイド)、BCAA※2、,総合ビタミン剤、核酸、コンドロイチン硫酸+グルコサミン(慢性肝炎の最終章の肝硬変抑制に効果)、オリーブ葉エキス(抗菌作用)、オメガ3脂肪酸、食物繊維、グルタチオン(抗酸化、解毒の維持)、SAMe※3等を摂取していきます。残念なことに、肝不全にまで病態が進み、解毒能の低下が起こりアンモニアの解毒もできなくなると、血中アンモニア含有量が増えて脳が障害され、肝性脳症と呼ばれる意識障害を起こします。(本来アンモニアは、腸管内の細菌によって食物中のたんぱく質からつくられ、門脈を通って肝臓に運ばれ、尿素に変えられ、尿中に排泄されます。)
よって、肝性脳症を起こす可能性がある場合はタンパクの制限が必要となります。
しかし、肝不全が進行すると、前述のアルブミンも肝臓で作られにくくなり、低アルブミン血症(低タンパク血症)となります。 低アルブミン血症の状態では、血管内の水分が血管外に移動してしまいます。 その結果、お腹に水が溜まったり(腹水)します。 よって、タンパクを制限するかしないかの判断が重要で、現在すでにアンモニア値が高かったり、近い将来起こす可能性が高い場合(後述のチロシンの値が高い場合)においてのみ、タンパクの制限を行います。
また、肝臓がそのような状態の際に便秘を引き起こすと、腸内毒素が体内に入りやすくなり、さらに肝性脳症を助長します。
便通を良くして腸内環境を改善するお薬(ラクツロース等)とともに、食物繊維、乳酸菌も使用します。とくに水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整え、アンモニア産生菌の増殖も防ぎます。一方、不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して便のかさを増やし、腸を刺激して蠕動運動を促す働きがあります。
腹水が増えると、利尿剤を使用します。利尿剤は水分を排泄させる効果とともにカリウム、マグネシウムなどのミネラルも排泄させてしまうため、体内のバランスが崩れます。そのころになると、食欲も低下してきてしまうことも多いため、栄養療法にプラスして積極的に点滴療法も追加していく必要があります。
※1 シリマリン=フラボノイドの複合体:マリアアザミだけに存在するシリマリンは、DNAとRNAの働きを高め、肝細胞の内側でた んぱく質の合成を促進し、健康な肝細胞の損傷を予防する一方傷ついた肝臓の細胞を再生します。また肝細胞の外側をガードしていて、毒物が細胞膜を破って細胞内に進入するのを防ぐことと、細胞内に進入してしまった毒性物質を無毒化もおこないます。さらに肝臓内での最強の抗酸化物質のグルタチオンの肝臓内での濃度を平均35%も高めます。またSODの働きも高めることが確認されています。
※2 BCAA=分岐鎖アミノ酸:筋肉で代謝されるアミノ酸です。アミノ酸には、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)と芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニン)があります。
肝疾患になると肝臓で代謝される芳香族アミノ酸(AAA)が代謝されずに血中濃度が高くなります。逆に肝臓でほとんど代謝を受けない分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、アンモニア代謝などに利用されるため、血中濃度が低下します。このBCAA/AAAの比率が低下することで、肝臓の蛋白合成能が低下したり、肝性脳症が誘発されたりします。
また、血清BCAA濃度上昇により、脳血管関門を通過する芳香族アミノ酸の量が競合的に減少し、肝性脳症の防止にもなります。また、BCAAの1つであるロイシンには肝臓でのタンパク合成を促進する効果もあります。
※3 SAMe:必須アミノ酸から合成され、肝臓での酸化ダメージを防ぎ、正常なグルタチオンレベルの維持を促します。グルタチオンは肝臓の健康にとって重要な抗酸化物質です。通常必要レベルのSAMeは自然に体内で生産するのですが、肝疾患を持つ動物は、SAMe、グルタチオンの枯渇が起こります。
SAMeを投与することでグルタチオンレベルを上昇させるだけでなく、肝細胞の成長や修復を手助けします。
SAMeは食物中にはほとんど含まれていないため、低下している場合サプリメントで補う必要があります。また、肝疾患以外でも、薬物による肝障害、糖尿病、クッシング、膵炎、炎症性腸疾患、免疫介在性溶血性貧血、人ではうつ等にも効果があります。
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2013.10.27
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オーソモレキュラー療法:アトピー
オーソモレキュラー療法とは・・・。
栄養素=適切な食事やサプリメントなど(点滴含む)を用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させて、様々な病気を治す治療法。足りない栄養を補うだけでなく、栄養を治療に使います。
薬は対処療法、栄養は根治治療です。オーソモレキュラー療法のアトピー性皮膚炎治療へのアプローチ
良質なタンパク質と脂質を中心とした、糖質制限による食事と栄養素による治療を行います。
アトピー性皮膚炎の動物さんは、消化管粘膜も弱く、糖質の摂取で血糖が乱高下することが多いので、基本的に糖質制限の食事が重要です。また、オーソモレキュラー療法におけるアトピー性皮膚炎の治療に必要不可欠な栄養素は、亜鉛、ビタミンA、オメガ3脂肪酸です。
亜鉛の最も大切な働きは、1つの細胞から新しい細胞をつくる細胞分裂のときに必須であるということです。アトピーの動物さんは活発に皮膚の細胞が細胞分裂して新しい良い皮膚を作っていかなくてはならない状態ですので、亜鉛は必須の栄養素になります。
ビタミンAは粘膜や皮膚の上皮細胞を形成し、働きを強化します。これは外から侵入する有害物質のバリア機能を果たしています。また、活性酸素を除去して、炎症抑制効果も持ちます。
またアトピー性皮膚炎の動物さんが困る症状にかゆみがあります。これは、皮下の継続する炎症による症状です。局所の炎症を速やかに改善させるためには、オメガ3脂肪酸のバランスを高くしなくてはなりません。
2013.10.26
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『癌の治療は?』 免疫療法
『癌の治療は?』
人間と同じです。
癌三大療法といわれている、外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)、その他第四の治療といわれている免疫療法などがあります。☆免疫療法
生体が本来持っている免疫細胞(自然治癒力)を高め、病気を治療するという方法です。癌免疫療法とは自然免疫や獲得免疫を利用することで、癌の増殖を抑えたり、転移、再発を抑制する治療法です。上記の癌三大治療は効果もありますが副作用も強く、何よりも自然治癒力や免疫力はかなり低下します。よって、免疫療法と三大治療を組み合わせる治療法が有効です。
免疫療法には様々な種類があります。
1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法
1-1.免疫細胞療法
1-2.サイトカイン療法
1-3.癌ワクチン療法
他、高濃度ビタミンC点滴療法など2. 癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法
2-1.免疫賦活療法(ある種のサプリメント含む)
2-2.健康食品療法(腸管免疫、核酸含む)
他、オゾン療法、自律神経療法(鍼灸、マッサージ、温泉、マイクロバブル等)、心理療法等(追伸.ピンク文字:現在当院で行っている免疫療法。青文字:今後導入予定の療法)
2013.10.26
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高濃度ビタミンC点滴
高濃度ビタミンC点滴療法
高濃度ビタミンC点滴療法とは
高濃度ビタミンC点滴療法では、大量のビタミンCを点滴で血管内へ投与します。血液中のビタミンCが高濃度になると過酸化水素が発生し、この過酸化水素は正常な細胞には影響を与えずに、癌細胞だけにつよい障害を与えるため、がん細胞を自然死へ誘導できるのです。
ビタミンC自体元々体に生理的に存在している天然物であるため、きわめて安全性も高く副作用もありません。天然の抗がん剤です。この作用は、あらゆる癌に効果が期待されます。その他ビタミンCの7大効果
1)免疫力を上げる
2)コラーゲンを増殖させる
3)活性酸素を抑える
4)排毒作用がある
5)鎮痛作用がある
6)QQL(生活の質)が改善
7)新生血管の増殖抑制により癌の増殖を抑制する
1)免疫力を上げる
ビタミンCはリンパ球を活性化するのみならず、抗ウイルス作用のあるインターフェロンも増やします。つまり、ビタミンCはがん細胞を殺すと同時に、リンパ球を活性化してがん細胞を攻撃してくれるのです。
2)コラーゲンを増殖させる
動物の皮膚や血管、骨に多く含まれる繊維性のタンパク質、それがコラーゲンです。コラーゲンは細胞と細胞の間をつなぎ合わせる接着剤のような役割を果たし、皮膚や血管、骨に柔軟性を与え、そして丈夫にしてくれます。このコラーゲンの合成にはビタミンCが必要不可欠です。
そしてコラーゲンは癌細胞を皮膜で閉じ込める働き:カプセル化(抗がん作用)をします。また関節炎の緩和や皮膚構造、水分量を改善することにより、アレルギー性皮膚炎の症状軽減などにも効果があります。3)活性酸素を抑える
体に有用な活性酸素も、過剰に働きすぎると逆に正常な細胞にも攻撃をします。そうなると細胞内や、血管内など体の様々な部位に悪影響を与えてしまうので、活性酸素の働きを抑える抗酸化物質が必要になってきます。ビタミン剤で抗酸化物質として知られているものがビタミンC、ビタミンE、β-カロテンです。ビタミンEは脂溶性なので、細胞膜内ではたらき、不飽和脂肪酸という細胞を包む油性の膜が活性酸素と結びついて有害な過酸化脂質となるのを防ぎます。ビタミンEが活性酸素と結びつくことで有害反応を防ぎますが、こうなるとビタミンE活性は失われます。
そこでビタミンCが必要となります。
ビタミンCは細胞外で働き、ビタミンEを再活性化させ抗酸化作用を取り戻します。
ほか、酸化作用の悪影響には細胞の老化の他、心筋梗塞、動脈硬化、ガンなどが上げられます。ビタミンCの摂取はこれら症状への予防にも効果的です。4)排毒作用がある
ビタミンCは、体の要らないものを尿から排泄する力を持ちます。抗がん剤は役目を果たしたら速やかに排泄されるべきですが、ビタミンCはこの作用を助ける働きを持ちます。
5)鎮痛作用がある
がんが進行すると痛みがでてくることがあります。大半が強い痛みで、麻薬で痛みをコントロールすることが多くなりますが、麻薬の副作用も出てきます。ビタミンC点滴は、この痛みの緩和に有効な場合があります。
ビタミンCそのものに直接的な鎮痛作用あるかわかりませんが、 おそらく免疫力が上がることで痛みが和らぐのではないかと考えられます。6)QQL(生活の質)が改善
がんが進行すると元気や食欲が落ちますが、ビタミンC点滴によって改善されます。食欲や元気の増進があれば、QOL(生活の質)の改善といえるでしょう。
また、ストレスを感じると副腎からアドレナリンを分泌します。これを抗ストレスホルモンといいますが、その作用により血糖値が上昇してエネルギーを増やすことで、身体はストレスへの体制を整えようとします。
ビタミンCはアドレナリンの生成時において補酵素として必要なので、アドレナリンの分泌量が増えるほどビタミンCの消費量も増加します。よってストレスにはビタミンCをしっかりととることが重要です。7)新生血管の増殖抑制により癌の増殖を抑制する
高濃度ビタミンCが血管新生を抑える働きをもち、癌の増殖を抑えます。
高濃度ビタミンCの新たな抗腫瘍メカニズムの発見として今後注目されています。高濃度ビタミンC点滴療法の適用
1)有効な治療法がない場合
2)抗癌剤や放射線治療の効果が得られない場合
3)抗癌剤や放射線治療と併用する場合
4)抗癌剤や放射線治療などができない(無効・不可能ないし希望しない)場合
5)一般状態が思わしくない場合
高濃度ビタミンC点滴療法の実施
日本のビタミンC注射薬は防腐剤が入っているため使用できず、 海外より防腐剤の入っていない天然型ビタミンCを輸入して使用します。投与量は状態によって異なりますが、通常、週に2~3回(初めは毎日もある)から血液内のビタミンC濃度を測定しながら実施します。症状の程度により回数も違います。
より、効果をあげるために、毎日ビタミンCの内服、ビタミンCを体内で再生するサプリメントを飲んでいただきます。高濃度ビタミンC点滴療法の注意点・合併症
一般のガン治療と同様に血液検査、血液生化学検査、レントゲン検査、エコー検査、 病理検査、CT、MRI等の検査が必要です。
点滴開始前には、赤血球のG6PD検査が必要です。先天性G6PD欠損症(G6PD欠損症による溶血クリーゼ)とは赤血球の機能を保つための酵素であるG6PDが先天的に欠損した遺伝疾患です。報告では犬の3000匹のうち1匹にこの遺伝疾患があるとされています。この遺伝子の子に高濃度ビタミンC点滴療法をおこなうと、溶血性貧血をおこすといわれています。非常にまれな病気ですが、点滴療法をおこなう前に必ずG6PDの検査をおこないます。
また、重度の心不全・腎不全の場合は点滴ができません。(ナトリウム過剰になる可能性があるため)
点滴後、急激に腫瘍が壊死し出血、発熱が起こることがまれにあります。これを予防するために、少量から点滴を始め、徐々に濃度を上げていきます。他、吐き気、嘔吐、低カルシウム血症、低血糖が起こることがあります。これを予防するために、点滴前はしっかりと飲食飲水をさせたり、点滴中も飲食飲水をさせ、動物の状態をしっかりモニターします。がん治療以外のビタミンC療法適応
マイヤーズカクテル点滴※+ビタミンC点滴がお勧め
○椎間板ヘルニア・関節疾患・慢性疾患・肝疾患・呼吸器系・皮膚炎(アトピー)全般など
○ウィルス疾患、感染症など
○老齢性疾患など(心疾患、腎不全には注意:高濃度VitCでなければ問題なし)
○アンチエイジング・QOLの改善
○手術前後の体力ケアとしてがんのサポートとして
がん手術後の予防として
がん発症の予防として
がんのターミナルケアとして
※動物に必要な栄養素であるビタミンやミネラルを点滴投与する治療法。(栄養&薬理学的効果)
2013.10.24
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『癌の治療』 補助的免疫療法
免疫療法には様々な種類があります。
1. 抗癌作用を発揮する治療的免疫療法
2. 癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法2-1.免疫賦活療法(ある種のサプリメント含む)
2-2.健康食品療法(腸管免疫、核酸含む)
他、オゾン療法、自律神経療法(鍼灸、マッサージ、温泉等)、心理療法等2.癌自体や三大治療などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法
2-1.免疫賦活療法
免疫賦活作用とは、動物が元々持っている免疫力、生体防御機能をアップさせることによって、病気を治そうというものです。
免疫賦活剤は免疫アジュバントともいわれ、免疫応答を強くしたり、抑制する活性をもっている物質です。動物では、製剤としてではなく、サプリメントとして使用することが多いです。
霊芝、アガリクス茸といった食用キノコは、古くから民間伝承的に免疫機能を増強する働きがあるとされ、がんやアレルギー、高齢といった生体の免疫機能が崩れた人に有用とされてきました。これらキノコの多くには、その有用成分としてβ-グルカンが含まれています。β-グルカンとは、キノコ、酵母、真菌等に含まれるグルコースが連なってできた高分子量の多糖体です。このβ-グルカンは、免疫を担当するマクロファージやリンパ球を刺激して免疫力を高めます。例えガンが体に残っていても免疫力を高めればガン細胞の増殖を抑えることができ、ガンの再発や転移の予防になります。2-2.健康食品療法
プロポリス、サメ軟骨、オメガ3脂肪酸、プロポリス、キチン・キトサン、クロレラ、スピルナなど
① 乳酸菌
Drりえのお話 No.34 2013.7月 『癌(病気)と戦おうシリーズ1・乳酸菌』参照② 核酸
Drりえのお話 No.9 2008.5月 『核酸との出会い』参照2013.10.23