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ユニチャームペットProって優秀!
ワンちゃんの介護についての院内セミナーを開いていただきました。
今日、医学の進歩により、ワンちゃんも私たち人間同様に高齢化が進んでいます。
大切な家族であるワンちゃんと長く一緒に暮らせることは何よりも幸せなことですよね。けれど、加齢と共に体が弱ってきたり、トイレが上手にできなくなってきたりすると、人間サイドにもワンちゃんサイドにも様々な悩ましい問題が出てくることも事実です。
しかしワンちゃんが家族になったその日から、1日でも長く一緒に幸せに暮らしたいと想う気持ちは全く変わらないはずです。この度、ユニ・チャームさんがどんなワンちゃんでも飼い主様と幸せに暮らせるような、介護を受けるワンちゃん、介護をする飼い主様双方の負担を軽減し、清潔で快適な生活をサポートしてくれる商品を開発してくれました。
実際に、ペットシーツ(デオシート)、洗浄液、ケア用マットのデモをしていただき、その性能にビックリ(@_@。!高齢になり、一番の心配はやはり排泄の心配。食べれば必ず出ますよね。
おねしょをしてしまったり(寝ている間にしてしまう)、うんちの切れが悪くなってお尻にべたりとついてしまったり、踏ん張りがきかずシーツの上に座ってしまったり・・・。
さらに寝る時間が増えたり、寝たきりなってきてしまうと毛にべったりと排泄物がついてしまって、皮膚炎から床ずれを起こしたり細菌感染を起こしたり、ワンちゃんにはかなりの苦痛を与えてしまいます。
また、人間側にとってはワンちゃんには申し訳ないけれど、臭いの問題も出てきます。そのひとつひとつの問題を可能な限り解決してくれるような製品が今回デモをしていただいた上記3つです。
まず、ペットシーツ。ひとくくりにシーツと言っても、大きさ、吸収量、臭いケアなどなど、メーカによって様々です。ユニ・チャームのペットシーツは吸収力がすごいのは当たり前。それだけでなく通気性、肌触りがすばらしい(#^.^#)。(難しい話はリーフレットやユニ・チャームのホームページ※1参照)
寝たきりのワンちゃんを介護していると、おしっこで体が濡れてしまったり(排尿後すぐシーツを変えたとしてもべとりと付く)、もぞもぞ動くことによって肌がすれてしまったり、体温で下になっている部分が蒸れてしまったり・・・等々のトラブルが多々ありますが、ユニ・チャームのペットシーツは人間の赤ちゃんのオムツ以上(?かどうかは知らないが・・・)の性能で表面さらっと柔らかく蒸れず、臭いの吸収も良い(^◇^)。
介護用としてだけでなく、若い元気なワンちゃんの飼い主さまで、お仕事などで長期間おしっこシートを変えることができなくても、表面がさらっとするので、何回(何回でもってことはないけれど)おしっこしてもワンちゃんの手足が汚れず、臭いも気にならないため、結果、使用枚数も減り、コストも減り、ゴミも減る(^_-)-☆。
ウィンウィンな感じ!(^^)!。次。おしりまわり洗浄液。
これは付属のボトルで希釈するタイプで、1本でかなりもつ。
また、そのボトルが洗浄しやすいようにできているため、液をかけるだけで汚れがするすると取れていく。
さらに洗浄成分には天然ひまわりオイル由来の石鹸成分とヒアルロン酸Na、リピジュア(すべすべコート成分)配合で肌に優しく、カキタニンという臭い吸着成分も配合され、すべてに優しい。
洗浄後は拭きとるだけでOK✌なので、ネーミングは『おしりまわり洗浄液』だけれど、体全部の洗浄剤としても使用でき、介護用としてでなく日々のお手入れとしてでも優秀な製品。(体全体の体臭予防やデリケートゾーンのお手入れなど)。最後。一番大切なマット。
そもそも床ずれは、寝床と接している部分の皮膚が体重で圧迫されて、血液の循環が悪くなって発症します。その対策として、体位を定期的に変えたり、体圧分散したり(ドーナツクッションなど)、マッサージしたり・・・。色々対応策はありますし、当然できる限りはやらなくてはいけませんが、それ以外でできる事と言ったら、人間同様、寝床➡すなわちマットですよね。高品質のマットには大きく分けて2種類あります。低反発ウレタンマットと高反発エアファイバーマット。高かろう良かろうではないかもしれませんが(私は高かろう良かろう信者)、やはり良い物はそれなりに高価です。そして低反発の方が若干高めです。でも・・・、介護用マットはどちらかというと高反発の方が良いのです。(理由などはリーフレットにて)さらに、このユニ・チャームのマットは人目線で作られなくて、ワンちゃんの動きを科学的に分析して開発しているそうで、さらに小さい頃から使っていただけるように、長期使用を視野に入れた製品だそうです。要は丈夫で清潔に保つことができるということですね。当然、丸洗い可です。実際、うちのドーベルマンの蘭は体重が35㎏ぐらいあったのですが、寝たきりになっても床ずれは全く起きませんでしたし、かなり使用しましたが、マットは痛まず、洗えば臭いも汚れもきれいさっぱりで、新品そのものです。
当院に製品もありますので、気になる方はスタッフにお声がけください。また、院内にリーフレット等もおいてあります。
最後に・・・。
高齢犬と穏やかに生活するために、早いうちから準備をしておくことは必要です。
特に居住空間の見直し。完全バリアフリーにはできなくても、それっぽくリフォームしておくとか、床を滑りにくくする(カーペットを敷く。フローリングコーティング※2をする。)とか、照明を明るくして見やすくしてあげるとか・・・。さらに重要な事は、健康チェックをしっかりする( ゚Д゚)!!。
最低でも年2回(可能なら3か月に一度)の健康チェック、また高齢期用のサプリメント、食餌の選択等々・・・。
ワンちゃんのため、飼い主様のため、最期の最期まで、後悔なく『ありがとう』という言葉で送り出してあげられるように、飼い主様は適切な知識を持って下さい。
まだうちのワンちゃんは若いから~と思っても、私たちの何倍ものスピードで年を取っていきます。早く準備をするに越したことはありませんし、今回紹介したものは、若いうちから使える製品ばかりです。私たち動物病院は病気を治すことだけでなく、動物さんと飼い主様の幸せのすべてのお手伝いさせていただければ幸せです(‘ω’)ノ。
※1:ユニチャームペットPro ホームページ http://pet.unicharm.co.jp/pro/
※2:マイスターコーティング:受付フリーダイヤル0800-808-0807、
2017.09.07
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犬アトピー性皮膚炎に関する情報サイトOPEN!
皮膚疾患の羅患率はとても高く、その中でもアトピー性皮膚炎は診断、治療も厄介な皮膚病の一つです。このサイトでは、原因・治療など飼い主様にわかりやすく解説してくれています。また、当院で行っている『減感作療法』という治療法についても詳しく説明していますので、皮膚病に悩んでいる飼い主様は目を通してみてください。https://www.genkansa.jp
2017.06.26
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これも動物虐待ですよね
久々の更新になります。
先日、はらわたが煮えくり返る出来事がありました。
少し長い文になりますが、読んでいただいて、いろんな方のご意見を伺えたらと思います。私をここまで怒らせた主人公は、高層マンションの屋上に住まいを設け、愛車はベンツの小型MIX犬の飼い主様(ご夫婦のメインは奥様)。
そもそもそのワンちゃんは、元は娘さんがアメリカで飼っていて、忙しいだか何だか知りませんが日本に置いてけぼりにされてしまい、しかたなく(だと思われるが・・・?)今回の主人公のご夫婦が飼われることになったようです。皮膚疾患を患っていて治療が必要な子だったため、アレルギーの話から検査の話、病気の説明をクドクドとしたのですが、理解力が全くなく(なのか、聞く耳持たずなのか・・・?)、またペット保険に加入していたのにもかかわらず治療代はことごとくけちる!。
さらに、ご家庭でのメンテナンス(シャンプー、投薬、サプリメント、食事等)の説明をしても(私たちの生活から考えると、そのどれも大変な事では全くなく、普通の飼い主様なら何の問題もなくできるようなこと。というか、普通の飼い主様ならワンちゃんのためにもっと、もっといろんなことをするレベルの話です。)その奥さんは『日々ワンちゃんの為に、普通そんないろんなことできないじゃな~い。病院へ連れていくのだって大変だしね~!(お仕事をされている様子もなく忙しい理由は私にはわからないし、当院とご自宅は歩いて5分程度の距離・・・。)』
と自分が言っていることがとてつもなく非常識な事であると全くわかっていないご様子。ah~、物事の考え方の次元が違うってことはこういうことなんだな~と、妙に諦めてしまう私でした。
そこでほっとけばよいのですが、なんせそのワンちゃんは『君は人間かい?』と思うほど、言葉もわかるしとってもお利口さん(^_-)-☆。・・・私はほっておけませんでした。
そこで私が提案したのは
『週1回、ご自宅までお迎えに上がりますのでシャンプーをさせてください、当然送迎代はいただかないし、シャンプー料金もそこそこでします。』
ということ。週1回会せてもらえれば、ワンちゃんの様子も分かるし、どうしても必要ならお薬だって処方できる。
その方はその申し出を受け入れてくださり、治療が始まりました。もともと、検査等をさせてもらっていないので、何のアレルギーなのかわからない治療が始まりましたが、いわゆるアトピーとしての治療とメンテナンスで、そこそこワンちゃんにとっては苦もない生活ができるようになりました。・・・が、このあたりでまたケチり始めました。
『シャンプーも治療もお金がかかるし手もかかる。そうもお金も手間もかけてあげることができないわ~』と。・・・。
くどいようですが、ご本人、高層マンションの最上階にお住まいで愛車はベンツ。娘さんはお一人はお医者様へ嫁がれ、もうお一人(ワンちゃんの元飼主)はアメリカで薬剤師、ご長男さまはお医者様(; ・`д・´)。また、私たちスタッフが送迎をしているので、ご本人様は全く病院に出向く必要はなし。朝お迎えの際は寝ていて出てこられないこともしばしば、なんて状態で何が手がかかるだ~(; ・`д・´)
てな感じで、せっかくいい感じで進んでいた治療はストップせざるを得ませんでした。で、年単位の月日がたち、たま~にワンちゃんの事を思い出す程度になっていましたところ、奥さんから突然の☎。
『(私が)体調を壊しているので、ワンちゃんの世話がまったくできないから、もう保健所に連れていくしかないのよね~。でも前先生がこのこなら引き取ってもいいようなことを言ってましたよね~』てな感じで、私にもらってくれと頼むわけでなく言ってのける飼い主(; ・`д・´)。
私『うちにも犬が3匹いますし、猫も5匹もいます。簡単にそうですかと引き取るわけにはいきませんが、どうしてもそちらのご親族、お知り合い等で飼うことができないのであれば飼い主様をお探しするお手伝いは出来るかと思いますが・・・。』
飼い主(奥さん)『じゃあいいです!!ガチャン』
・・・有り得ない、有り得ない、有り得ない、有り得ない・・・・。
元飼い主のアメリカの娘はどうした~(; ・`д・´)。あの帰国するたびにうちに来て『今してらっしゃる治療内容を教えてくださる~?。皮膚の状態は良くなってないようだけど、お薬の効能と種類、薬用量も教えてくださいね~』とこれ見よがしにぐちゃぐちゃ文句垂れていくあの娘だよ( `ー´)ノ
そして、私はご主人はもう少し話がわかる方だと思っていたので、ご主人の方に連絡をとってみました。実はこのご主人、うちの父のお知り合いで、奥さんと比して常識人であると認識していた私。でも、話としては同様で保健所に連れていくしかない。また、プラス事項として、
『新しく飼い主を探すといっても、皮膚の治療費とか食費とうちが持つわけにはいかないから・・・。』ah~最悪だ~末期だ~この飼い主ら!
私『もういいです。私が治療費等、今後の事は一切合切すべて面倒見ますから連れてきてください!』。
・・・人間の言葉がわかるあの子の前で、保健所だとか、面倒見れないとか言う言葉を聞かせたくなかった・・・。台風で暴風警報が出る中、すぐに連れてきた飼い主たち。
しかも、いつもこの子を連れてくる高そ~でかわいいゲージでなくて、安くて汚らし~いゲージに入れて・・・。すぐさまゲージからその子を出し、飼い主たちには早急にお引き取り願った。
久しぶりにワンちゃんの姿を見た私たちスタッフは涙が止まらなくなりました・・・。
元々4㎏ぐらいあった体重が1.7㎏に・・・。
あばらと背骨に皮が張り付いてしまっています。骨皮だけの体にはあちこち掻き傷ができ、それをかくすように真新しい包帯がぐるぐると巻かれ、ミイラのようになってしまっていました。でもお目目の可愛らしさは昔のまま・・・。『さぁ~気を取り直して、治療しよ~(^_-)-☆』
各種検査をし(異常なし(‘ω’)ノ)、シャンプーカットもし、治療方針を立てました。
あんなわけわからん飼い主がつけた名前なんて汚らわしい!名前も改名!てなことで『もんち』(通称もんちゃん!元の名前と音は一緒なので、本人は呼べば来てくれます。)
来てまだ今日で4日目ですが、体重は2㎏まで増えました。皮膚の傷も治りました。カイカイは出ているけれど、メンテナンス等で治していく自信はあります。
そして、なんと!なんと!うちのスタッフが新しい飼い主様になってくれることになりました。ah~神だわ~(#^.^#)人それぞれ、いろんな考え方があると思いますが、人として、人間として、この方々のように恥ずかしい生き方は絶対にしたくない。
お金はなくても、人としての徳は持ち続けたい。この仕事を介して、到底私なんぞが真似できないような、それはそれは素晴らしい徳をお持ちの方もたくさん見てきましたが、ではそのような素晴らしい方が、幸せに生きていけるのかというとそうでもなく、また、今回のようにその逆の当然罰を受け、卑下されるべき人間が、何のお咎めもなくふつ~に、幸せに生きていくことも多々あるという現実にぶち当たり、ここ数日精神&体調が不安定です。
でも、難しい事を考えてもどうにもならぬ( `ー´)ノ。私にできる事は
1.獣医師としての技量を活かし、助けられる命は全力で助けること
2.日々、すべての事において後悔しない生き方をすること
この2点かな~(*´▽`*)以上、様々なご意見、お考えがあると思いますが、あと半分ぐらいあるもんちゃんの人生(犬生?)に幸多かれ!と、全員一致で祈っていただきたいと思います。
長い文、お目通しいただきありがとうございました。
うちに来た初日のもんちゃん(1.7㎏)
今日のもんちゃん(1.9㎏)
以前のもんちゃん(3.8㎏)2016.09.23
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小桜インコの雛(part2)
雛が3羽になりました
3時間ごとの給餌です・・・。
2015.11.13
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小桜インコの雛
うちの小桜インコのトーリーとコマちゃん夫妻に待望の雛が誕生しました。
何度となく産卵をしていたのですが、なかなか実を結ばずつらい思い(私たちスタッフが?)をしていたのですが、漸く卵が孵り、可愛い雛が誕生しました。(昨夜、もう1羽生まれました)
まだ、卵が4個あります。楽しみです。2015.11.12
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トリミングポントカード始めました。
2015.10.01
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ペットライフチャンネル始めました。
待合室と玄関待合にTVを設置しました。
ご迷惑をおかけしている診察の待ち時間を少しでも有意義なお時間に変えていけるように、多種多様な内容をお届けしております。
オリジナルコンテンツも現在作成中なので、楽しみにお待ちくださいね。2015.04.23
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母校・名東高校 30周年記念誌への寄稿文
母校 名東高校の30周年記念誌への執筆の機会を頂きました。
私事ですが、目を通していただければ嬉しいです。『人生二度なし!好きな道へ邁進の勧め』
【鯉沼先生とポワロちゃん】 【高校時代 愛犬あいちゃんと】とにかく私は幼い頃から動物が大好き!
近所のワンちゃんに咬まれても、ノラ猫さんに引っ掻かれても、ただ動物を触りたかった幼い頃の気持ちそのままで今動物病院の院長として日々動物さんと接しています。そんな私は名東の3回生、私の代で3学年が漸く揃う年に入学しました。
当然、歴史はなく学校としての様々なレベルや大学の進学率も定かでない高校でしたが、そんな事よりも校舎は新しい、制服はかわいい(当時、セーラー服や蝶ネクタイと紺ブレザーというノーマルな制服が高校生らしい制服と思われていた時代。そんな時代にネクタイ!しかもスカートはチェック)お洒落さんだった私には名東を選ばない理由はありませんでした。
そんな不純(?)な理由から選んだ高校ですが、自由な校風は私の性格にぴったりで『お洒落(遊び)』と『勉強』のメリハリをはっきりと付け、今思い返してもやり残したことはない楽しい高校生活を送りました。
こう書くと遊んでばかりに思われそうですが勉強も頑張りました。
私は理系、今流行の『リケジョ』で、好きな科目は数学、物理、化学、生物、嫌いな科目は社会。高校を制服で選んだ経緯からお分かりのように、あまり『まじめ』な性格でないため、好きなことはとことんやりますが嫌いなことは一切しません。当然成績も理数系は高得点、社会はトホホな状態でした。特に数学が大好きで、雑誌や問題集で途轍もなく難しい問題を探してきては、当時数学の先生だった鯉沼先生に解答を見てもらったり、解き方を教えてもらったり・・・。
日々の成績には関係なくてもそれがとても楽しかった事を覚えています。そんな高校生活を経て、大好きな動物と関わる仕事として獣医師を目指し岐阜大学獣医学科に入学しました。
就職の際には(月給20万以上の安定している公務員や会社員と比べ)当時月給13万という不安定な臨床医を選び、さらに女一人で開業するなどという危ない橋を渡り、今現在に至っています。好きな事にはどんな犠牲を払っても全力を注げる私の性格には、開業獣医師という仕事は最適な仕事です。そんな道を開けてくれたのは名東高校の自由な校風だったのではないかと感謝しています。
まじめに苦手な事をコツコツ成し遂げる努力は当然必要なことですが、理屈や打算なしにひたすら好きな事に邁進する勢いは、若い頃しかないものです。
後輩の皆様。進路に迷ったり、先が見えなくて苦しんだり、信じた道が間違っているように思えたり、今後様々な事が待ち構えていると思いますが、悩んだ時には一度すべてを無にして命の洗濯をし、自分が一番したい事、好きな事は何か、そのためには何をすべきか等を見つめ直してみる事が暗闇から脱する一番なのではないかしらと思います。私なんて洗濯し過ぎて色褪せていますが(笑い)私にしか出せない、良い色を醸し出せているのではないかとも思います。
また私事ですが、前述の鯉沼先生(現北高校長先生)が3年前に愛犬ポワロちゃんの主治医として私を選んでくださり、遠くから(当院は尾張旭、先生のご自宅は豊田)来院して下さっています。本当に嬉しくて、頑張って仕事をしていて良かったと心から思う出来事のひとつです。人生や進路には『これが正解』という答えはありませんし、いつ軌道修正しても遅過ぎることはありません。自分に嘘をつかずに信じる道を進み、好きな事に力を注げる生き方をして下さい。また、何をするにも健康でないと出来ません。食事、日々の生活等にも気を配り、皆様の人生が輝かしいものになりますよう、陰ながら応援させていただきます。(2014年2月)
2015.04.21
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ノミ・ダニのお話【これが現実です】
【ノミ】
ノミは不潔にしているから付いてしまうと思っていませんか?
『うちの子はトリミングにも行っているし、きれいだから全然問題ないわ~』お散歩に行かないから付くわけがないと思っていませんか?
『外に出ないのに付くわけないじゃない・・・』気温が高い夏しか付かないと思っていませんか?
『まだ春だし(もう秋だし)、虫なんていないわよ!』おお間違いです。
毎月トリミングをし、毎日ブラッシングをして、週に何回かお家でシャンプーをしていても、付くときは付きますし、お散歩に行かなくても、人間や他の動物が媒介したりお庭やベランダから侵入してくることもあります。
また、夏だけでなく、13度でノミは繁殖を始め、雌の成虫は1日に10〜50個の卵を一生に200〜1000個の卵を産みます。
卵は1〜2日で孵化し幼虫になり、1週間ほどで脱皮しその後繭を作りサナギになり、5〜10日間程度で成虫になります。そして、条件が良ければ成虫の寿命は3〜4週間で、この成虫→卵→幼虫→サナギ→成虫を繰り返してどんどん増えていきます。そしてこのノミは見た目が気持ちが悪いだけでなく、とても重大な弊害があります。
ノミが寄生すると、かゆみのためにひっかいたりして皮膚炎を起こしたり、大量に寄生すると、吸血されて貧血を起こすこともあります。
また、ノミの唾液に含まれる物質によってアレルギーを起こすことも多いです。
皮膚のトラブルだけでなく、条虫という内部寄生虫やその他、多くの病気を媒介します。
動物さんだけでなく人間を刺すこともあり、激しいかゆみや皮膚炎を起こしたり、ノミが病原体を持っていると、猫引っかき病という猫に引っかかれた人が発熱や疼痛、リンパ節の腫れなどを引き起こしてしまう病気に感染してしまうこともあります。【ダニ】
ダニも同様で草むらなどに潜み、わんちゃんの気配を感じるとすごい跳躍力で動物さんの体にくっついて皮膚を噛みつき、血を吸い始めます。
マダニはわずか1mm程度の大きさですが、血を吸って体積が200倍以上にもなり、体がぱんぱんにふくらんで黒いイボのように皮膚に噛みついています。口でがっちりと皮膚をとらえているので、無理に引きちぎると口の部分が皮膚に残って化膿してしまうこともあります。体に寄生すると激しいかゆみを伴なったり、ノミ同様に大量に寄生すると、吸血から貧血を起こすこともあります。
さらにやっかいなのは、マダニが「バベジア」という寄生虫(原虫)や細菌などを媒介することです。
特にバベジア症候群は犬の赤血球を破壊し、生命に危険を及ぼす危険性もあります。また、最近媒介が確認されて話題になったSFTSウイルスを持っているダニに人間が咬まれると、重症熱性血小板減少症候群という病気に罹ることもあり、嘔吐、下痢、頭痛などの症状を引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。人が感染する病気として他にもライム病、日本紅斑熱日本紅斑熱、 Q熱などがあり治療が遅れると死の転帰をとることがあります
ノミと同様、ダニもしっかりと駆除・予防対策を行う必要があります。
大切な動物さんと飼い主様の健康や病気予防の観点からも、ノミ、ダニは徹底的に駆除しましょう。
また、ノミダニががいない場合でも寄生を避けるために予防対策を行ってください。【ノミ・ダニの駆除・予防方法】
ノミ・ダニの駆除で一つ気をつけなければならないのは、ノミやマダニを見つけてもつぶさないということです。
メスの成虫は体内に卵をもっていますので、つぶすと卵が飛び散ってしまいます。
また、卵やサナギが落ちている可能性もあるので、部屋や動物さんの寝床(一緒に寝ている場合はお布団なども)は念入りに掃除することも大切です。
ノミやマダニの駆除・予防策には、効果的な方法がいくつかあります。
駆除剤のタイプによって効果に違いがありますので、私たちと相談をして、その子に適した方法を選んでいきましょう。2015.03.05
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動物救急24時
一昔前では考えられませんでしたが、今や『動物病院24時』的なTV番組やニュースが週一ぐらいで放映される時代になりました。
それだけ動物さんが大事にされているという事なので、獣医師としても、動物好きな一個人としても、いい時代だな~と嬉しく思っています。
また、今では人間の夜間救急病院と同様、しっかりと対応してくれる夜間病院(夜間動物救急診療所:名古屋市獣医師会http://www.nagoyavet.jp/hospital_yakan.htmlなど)もあり、個人動物病院としてはとてもありがたく思っています。というのも、一昔前までは私たちのような個人病院が夜間救急の対応をしなくてはその子を救えないという状況に陥ることも多々あり、私も夜中に奮闘することもありました。
でも、どう考えても、スタッフもいない、検査もままならないような状況で、本当の救急であればあるほど、救命率は格段下がります。
たまに『先生にちょっと診てもらえれば安心だから・・・』とおっしゃる方もいらっしゃいますが、それは大・大・大間違い!獣医師たった一人で何でもできるわけではありません。確実な検査による確定診断と病状の判断、的確な治療、サブをしてくれるスタッフがいてこその救命です。(それは人間の病院でも同じことですが・・・。)
飼い主様の安心だけのためであれば、いくらだって夜起きて診察します。
でも、現実は違いますよ~。
本当に朝(通常診察)まで待てないほどの救急であれば、確実な治療をせねば救命できません。
獣医師一人では、できる事の限界がほんのちょっとそこまでです。
手術にしても、一人より二人、三人と人が増えればより確実、安全にできます。ですから、私は時間外救急の場合、飼い主様から症状をよ~く聞き、今の状態が
『本当の救急』か、
『ちょっと心配だから私が診よう』か、
『今でなくてもまず大丈夫』かの判断をするようにしています。
そして、夜間動物救急なるものが存在している今、そのこにとってベストな判断をしているつもりです。
でも、TVで未だにたま~に、動物版赤ひげ先生みたいな人が出てきますね。
くどいですが、夜間に誰も診る人がいない場合は、たかが一個人獣医師でも、獣医師でない方よりはましです。先日、夜間救急でも他の24時間救急でも断られてしまったウサギさんの診察を早朝にしましたが、何時間かは延命でき、飼い主様にはありがとうと言って頂けました。
でも、それでも、時間外でなければ!人手がもっとあれば!もっと何とかなったのではないか!と未だに悔やまれます。そうなのです。
私は100%の力を出せない治療をすることが途轍もなく許せないのです。
赤ひげ先生たちはそういう感情は持たない方なのか、それよりもなによりもおそらく自分が助けなくては!という自己犠牲的な気持ちが強い方なんだろうなと私は思います。
私はその真逆で自信のない治療はせず、私より格段治療技術が高い病院、先生を紹介します。
・・・そうだな~(*´ω`)、前にも書きましたが、自分にも人にも厳しい私はそもそもいろんなことにあまり自信がない。
普通の獣医さんができる治療、手術はできる自信はあるけれど、特別の人しかできないことは出来ない。そんな中で、私が唯一自信のある事は、その子と飼い主様に対する気持ちと決して諦めない気持ち。
最新の高度医療で、どうすることもできない所からが本領発揮です。
たまに私の方が飼い主さまより気持ちが先に行ってしまって、空回りしてしまったり悲しい思いをすることもあるのですけれど・・・。2015.02.20